2011年9月25日日曜日

Svetlana 300B NOS球

Western Digitalに最も近いとされる Svetlana NOS 300B WINGED Cが届いたので、早速ヒノの300Bアンプに付けてみた。


音がとても硬くて高音がかなり強くて解像度が高く、いままでの球とは全然違う。 高音がビシッと伸びてるのは悪くないが低音が薄く、全体にニュアンス不足なのは新品だから仕方ないかも。 しばらく慣らしてSV-501SEにつけてみたい。

2011年9月22日木曜日

EH 300B and EH 300B GOLD on SV-501SE 訂正

EHの300BとGOLDのテストだが、アンプとDACの接続にゴッサムの2111を使っていたため帯域が狭くて、高音が伸び悩んだ結果のダメ判定だったようで、ゴッサムのGAC-4/1に換えて再度音の確認をしたら、それほどダメでも無かったので、以下に訂正したい。

EHの300B GOLDでのSV-501SEの音はさわやかでまあまあだった。誇張感の無い軽めの柔らかい音だ。少し艶もあるし悪くは無いが、もう少し張りがあって低音が太いのが好みだ。 全体に甘さが漂う女性的な音。

EHの300BはGOLDの音とは違って高音はハイ上がりで硬く、中低音は柔らかめで少しモコモコするような歯切れの悪さがあるが、全体の印象は闊達で若い音に聞こえる。 また陰影は出にくくやや軽薄なストレートな表現。 ボーカルはあまり前に出てこない。 

常用の曙光のナス球(Shugung 300BS-B)は低音が雄大で音に張りがあって歯切れもいいし、甘さが無いので音がポンポンと出てきてずいぶんいい球だと思う。 確か中国から20,000円くらいで買ったものでそれほど高い球では無い。 これをお勧めしたいが近いうちに入ってくるSvetlana NOS 300Bが280USドルだったのでそれを聞いてからまた感想を書きたいと思っている。 参考までにEH 300B GOLDは170USドルだった。

キット屋さんで売ってるPrime Ver..5とこの曙光のナス球は形状と箱がそっくりだが、メッシュプレートでは無いので兄弟球と思える。 2009年のブログでキット屋さんもこの300BS-Bを限定配布してたらしいので、あえてメッシュタイプをPrimeとして採用したところをみると、メッシュのタイプの方がさらに音が良いのかもしれないと思うと興味深い。 

2011年9月21日水曜日

EH 300B and EH 300B GOLD on SV-501SE

今使ってる曙光のナス300Bの代わりに何かをと思って、評判のいいEH 300B GOLDを買った。 もともとSV-501SEにはEH 300Bノーマル品が付いていて、音は硬いが比較的高音も伸びて(低音はあまり無いが)悪くなかったので期待して付けてみた。

EH 300BとEH 300B GOLDでは音がまるで違った。 前者は音が硬くソリッドでタイト、後者はずいぶん甘くて音がさまよう感じだ。 TU-8300とは割に合ったがSV-501SEとではまるでダメだった。 仕方ないので少々高いがWD 300Bにもっとも近いとされるSvetlanaのNOS 300Bを手に入れたらまた試してみることにする。 今のナス球は割と気に入ってるが先日のMACTONEの強烈な音を聞いてしまったのでもっと良くなるようにしたいと思っているのは、本当に始末が悪いと思う。

プリ球の6BM8は今のところBUGLE BOYに勝てる球は無いようだが、MAZDAが安くでてたので買っておいた。 当然だがBUGLE BOYは今も予備球として探している。

うさぎドロップ 感動した

うさぎドロップという漫画を読んだ。 なんていい話なんだろう、久しぶりに琴線に触れる作品だった。 現代の源氏物語、すばらしい。 おじさん向きです。

2011年9月20日火曜日

TU-8300 ベスト真空管

TU-8300の音の傾向は出力球である曙光の300B-98に支配されている。 中域の音を中心とした上も下もなだらかに落ちる音だ。 個人的にはもう少し硬くて高音が伸びると良いと思っていた。 最近ちょっとたいくつに思えてきたのでベスト球を選定してみようと思って、いろいろ試してみた。 


300Bについては曙光 300B-98、ナス球、Western 300B, EH 300B, EH GOLD 300Bで試した。 プリの12AT7は付属の中国管、Mullard高信頼管、National(米国)、Golden Dragonで試した。 Western 300Bは別格として、実用的にはEH GOLDの300Bが高音が伸びて、音が硬めだが柔和な表現があってなかなか良い。 やや音が細くなるのでGolden Dragonの12AT7は相性がピッタリ、重心が少し下がり陰影が出るようになる。

TU-8300のユーザーなら是非Golden Dragon 12AT7にEH GOLD 300Bの組み合わせはお勧め。 比較的値段も安めの安心組み合わせだ。

MACTONE MA-34

先日MACTONEのMA-34をオークションで落札した。 ヒノ・オーディオ、サン・オーディオの様な「組み立てアンプ」や「パーツ」のショップ製ではなく、完成品アンプだけを販売しているMACTONEという会社の奏でる音に興味あったからだ。


鳴らしてみて思ったのはやはり抜群に音が良いということだ。音に力があってこういう音で奏でたいという主張があって、おまけに音が凶暴だ。 付いていたEHのEL34ではメリハリの利いた高音の強い音だったので、パワー管をGolden DragonのEL34 Premiumに交換した。 昔のCDがはぎれよく、はっきりくっきり鳴ってくれるのは大変うれしく思った。

ヒノの300Bシングルの方も球を交換してかなり良くなったが、意地悪な言い方をするとGolden Dragonの300BをJamesの高級トランスでならした音でしか無いのだ。 メーカーの音の良さはV40SEで知ってるつもりだが、彼らは独自のトランス、シャーシを作ってのアンプになっていて、やはりキットメーカーのそれとは一線を画す。

サンバレーなどは企画だけを考え、外部のメーカーに試作を依頼し、音合わせを行い、量産させる商売の仕方なので、メーカーとショップの中間的立場になるのだろうが、総じて大変評判はいいが国内の専業メーカーが知恵をしぼって作ったアンプには実は敵わないのではないかと、MA-34を聞きながら思ったりした。

以前レーベンのCS300を持っていたがあまりに音が中庸だったので手放した。 メインで使ってるOCTAVEのV40SEは周波数レンジが全く広く、全域で力強く、やや量感の多い低音で圧倒的に音が良い。 SV-501SEは球を交換して好みに合わせてる使ってるが、先のMACTONEの強烈さを味わうと物足らない。 値段を考えると良い出来だとも思うが、メーカー製アンプを中古で買った場合価格はイーブンになるのでそういう選択の方が賢いかもしれない。

AH!Njoe Tjoeb 4000の真空管選び ~足交換後

AH!の真空管CD PLAYER Njoe Tjoeb 4000を使っている。 以前真空管選びを行ったのだが、今回のMODEL2足交換「事件」の結果を踏まえ、TAOCのTITEインシュレータを足にした状態で選定したい。

結果的にはこのCD PLAYERは足の交換には鈍感で、少し良くなった程度であった。シャーシ性能が相当悪いペナペナ鉄板であるため、振動については不確定要素が多すぎたのかもしれない。


結果については、個人的1位がBUGLE BOY 6DJ8だったが、次点の東芝 6DJ8を採用することにした。 東芝の球は松下と並んで音の安定感が抜群で、音に張りがでて濃い。 ロシア球も試したがこれは派手になりすぎたので選定から漏れた。 前回躍進の復刻Mullardはぱっとしなかった。 しかし東芝球は他の型式も含めて良い出来だ。 昔の日本人はほんとにすばらしい仕事をしていたのだろう。

2011年9月15日木曜日

MODEL2の真空管選び

TAOCのインシュレータで浮かせたMODEL2は大変元気に鳴るようになった。この状態で真空管をいろいろ交換して音を聞き比べた。

EH 6922BEH(6DJ8の高信頼管) 素直な音。押しは強くない。高音もまあまあ。 70点
Philips ECG 6922 堅実な音。低音が抑え気味。高音はまあまあ伸びる。 65点
東芝 6DJ8(M3624) パンチがある音。音が前に出てくる。高音も伸びる雄々しい音。 85点
Ampelex Bugle Boy  東芝同様パンチがある。透明感もある。高音の伸びは今一歩。 80点
TELSA E88CC金足 華やかな音。高音の伸びはあるがやや粗い。 75点
SIEMENS CCa 実直な音。しなやかで伸びのある音。クラッシックなら90点 Jazz、ボーカルは80点
International (旧Ei) 低音が軽め、高音は伸びるが単調な音。70点
復刻Mullard青箱 音が前に出る。しなやかで品が良い、高音も低音もいいバランス 90点
ロシア球 6N23P-EV  元気がある音。高音は突き抜けて伸びる。品にかける部分あり 95点

という結果になった。前回最低評価の復刻Mullardが急上昇2位。きっと足のせいだろう。 そしてロシア球 6N23P-EVを選び、品の向上をゴッサムのケーブルに任せてトータル的に満足できるようになった。

MODEL2の音質改善

まじまじと見ていてたぶん最終段に入ってる3.3マイクロ250Vのコンデンサが音を鈍くしてるのだろうと思ったのだが、容量が大きくて交換できそうな高音質型の部品はBlackGateくらいしか見つからず、これはディスコンになっててかなり入手が困難なので、とりあえず球とケーブルをいろいろ交換して改善を図ってみることにした。

用意した6DJ8は、新Mullard, 東芝、GE 6522、TESLA E88CC金足、International(旧Ei)、SIEMENS CCa、EH 6522とロシア級だ。結果的にはこの状態では改善できず、どの球にしても音はぼんやりしていて高音がでなくて、よくもMODEL2なんか使えてるなぁと大変不思議に思えた。 よっぽどアンプやSPがソリッドでシャープな音になってる環境でないと使えないはずだ。ダメダメなDACだな、と思った。

キット屋さんのブログに何かないか見ていたら・・・「足」を交換する話が載っていた。球をこれだけ交換しても改善しないのだから「足」でどの程度改善するのだろう・・・。手持ちにTAOCのTITE-25GPがあったのでとりあえずその上にMODEL2を載せてみた。


「すごい」 おもわず唸ってしまった。これは大改善だ。音が前に出てきて高音も出るようになった。甘々の音が硬くなってなかなかいい感じだ。 球の交換の比じゃないくらいの改善だった。 MODEL2を使ってる人は全員足を交換するべきだ。 キット屋さんの純正品でもいいかもしれないが、僕にはこのTAOCで十分だ。 以前やったNjoe Tjoeb 4000の球テストは足を交換してもう一回やりたい。

2011年9月7日水曜日

サンバレー Softon MODEL2 DAC

先週ヤフオクでMODEL2を手に入れてあった。ちょっと古いのだが割と有名な管球式のDACだ。


設計製造はSoftonの善本さん。青色にパネルを換えて販売したのが刈谷のサンバレー、SV-501がアドバンス作なのと同じやり方~OEMだ。 サンバレーが扱うと値段が安くなるのは嬉しいことだ。

このDACは音が鈍い感じがしている。とりあえず球を交換することが手っ取り早かったので、いろいろ試してBugle Boyの6DJ8に交換してみた。 もともとサブシステムで使う予定だったので持ってきたのだが思ったより高音が出ない、音が前に出なくて大変不満だ。 ここはメインのある場所からかなり離れてるので他の6DJ8を取りに行くには遠くて、週末にしか取ってこれないだろうからとりあえずRCA信号ケーブルをいろいろ変えてみて凌げないかやったのだが無理みたいだ。

音が鈍い~、我慢できない。 さっきからヤフオクばかり見ているのだが、いやいや、ここはもうちょっとがんばってMODEL2を何とかしてみようじゃないか、と思い直した。

FUNが壊れた

FUNを持って振るとカラカラ音がしたので、きっと製造中のミスでネジが置いてきぼりになってるのだろうと思って蓋を開けて振ってみてもネジは落ちてこない。 基板の下にケーブルか何かに邪魔されて出てこないのだと思い、底から締めてあるネジをいくつか外して基板を浮かせて調べてみた。



ネジは出てこなかったの深入りしないようにそこまでで止めたらよかったのに、ついついDACと書いてある小基板も外して下を覗いてみたけど、結局ネジは見つからなかった。

それだけのことだった、はずだった。

その後、FUNは二度と音を出してくれることが無くなった。電源は入ってるし目視でわかる範囲の何かしらの問題も見つからない。 何度も見直したが結局動かない原因はわからなかった。

嫌な予感はしていた。途中ネジを外しながら日本製とは違う工作精度の悪さや、ケーブルの引回しハンダのつけ方にも危うさを感じてはいたので、やり過ぎないように注意をしたはずだ。

修理となると中国へ送るのか、考えただけで気が進まない。きっとジャンクでヤフオク行きになるだろう。 中華の電子機器はまだ買えないと思った。残念。