2011年8月31日水曜日

Altec CD-308 と後面開放箱

ヤフオクで後面が開放されてるSPエンクロージャーが安く出ていたので買った。 SPユニットは手持ちのAltec 409-8Eを予定していたが取り付け穴を少し削らないと付かなかったので、やはりヤフオクでCD-308が出ていたのを買ってみた。

CD-308の出品者の説明では「409系よりおとなしい音です」と書いてあったので、きっと409系なら気に入ったのかもしれない。 僕は409Eを持ってるのでもしもおとなしすぎだったらユニットを交換すれば済むと思って安易に買ったのだが、はたしてどうだったか。



Altec CD-308はハッピーないい音で、決しておとなしくは無い。 繊細でフラット、ささやく音が得意で太鼓やラッパや声はそれなりに前に出るがきつくなくて大変よろしい。 手持ちの音のエジソン 409 Special (EV 409Eのフルレンジとツイーターを分離して外部ネットワーク化したもの)と比べてもスケール感と低音のざわつき感で負けてるが、それは後面開放箱が原因と思われるので、それを除けば遜色ない感じだ。古めのJazzとハワイアンが特に良かった。

アンプはSV-501SEよりも音が濃い目のUnison Research Simply Twoが合う。 ケーブルはカナレの太線、SP台は奢ってパック工芸社のBasic-1にしてみたが、TAOCでも悪くないと思う。 たぶんBasic-1のほうが低域がすっきりして後面開放の癖が出にくくなると思ったのでこっちを選んだ。

手持ちのAltec 409Eは近いうちにちょっとだけねじ穴を削って取り付けてみたいが、多分高音が出すぎてCD-308に勝てないと予想している。 少し前に米国へ注文したサウンドリアのC308 (Altec 409の製造元らしい)の到着も楽しみだ。

このSPは箱+ユニットでペア3万円くらいで出来上がったのだが、信じられないコストパフォーマンスだ。 しばらくこのパターンでフルレンジをいろいろ取り付けて聴いてみることにしたい。楽しみだ。

2011年8月26日金曜日

Audio-gd FUNとTube Magic D1の比較

FUNの音はおとなしい音だ。 出力段のOPAMPをEARTHにしたってMOONにしたって傾向は変わらない。 SNがいいので静かで雑味が無く落ち着いた音だ。 EARTHの評判がいいのだが僕にはMOONの方が合ってるように感じた。 EARTHの方が若干音が派手めなのだがMOONにすると音が少し濃くなり、高音の出方に自然さが増す。 

一方D1の方はパンチがあって音が前に出てくる。真空管出力と通常出力が選べるのだが真空管の方はまったくダメ、 Sales的にはつけた方が売れるんだろうが実用性はゼロだ。 通常出力で聞ける音は確かに価格以上だが、例えば評判のベリンガーの安いのと並べて聞いてもみたがどちらがいいとも言えず、この価格帯の良くできたDACのレベルを確認出来ただけ。 たぶんどちらも5万円未満のDACの中ではベスト5に入るんじゃないかと、比べたわけでもないのに思ったりした。

やはりMUSILANDのMonitor 01の時に感じた「パソコン音源ボードみたい」という感じではないので、1万円程度のDACとは一線を画す。 電源内蔵できちんとしたシャーシを持つだけでも音はずいぶん高級になるのだろう。

僕のサブシステムはCD PLAYERを置いていないので、いわゆるPC AUDIOになっている。 これまではD1 DACをUSB入力で使っていたがどうしても納得できず、M2TECHのHiFaceを経由させたら音は激変、やっとCD PLAYER並になったので、DACを変えてさらに良くできないかと思っていた。 

FUNとD1 DACをいろいろ聞き比べて、最終的にはFUNを使うことにした。 D1 DACのパンチのある音は魅力的だが、FUNは物量を投じてあるだけに物理特性の良さが感じられる音で、全体にSNが良く、とにかく音に安定感がある。 

スピーカーをLS3/5Aから孤狸工房さん作のロクハンフルレンジスピーカーに変えてみた。 このスピーカーは以前ヤフオクで落としたものだが、音が決まらずに保管だけしてたもので、以前から何とか鳴らしてやろうと思っていたが、今回の組み合わせでやっと鳴るようになった。

PC - HiFace - ゴッサム同軸線 - FUN - ノガミRCA線 -  SV-501SE - カナレ線 - ロクハンSP

という接続になった。 フルレンジはボーカルに澱みが無い。 中域の良いLS3をもってしてもこの点では勝てないと思った。

2011年8月9日火曜日

Unison Research Simply Two

かねてから欲しかったUnison ResearchのSimply Two 前期型が欲しかったが、やっとヤフオクで落とすことができた。 かなり安かったので来るまで心配だったが、音を出してみて問題が無いことがわかり安心した。 先日のMYRYADのようにほぼ壊れた状態のものに当たったら気分が悪かったであろう。


プリ球12AU7はUNISON RESEARCHのもの、パワー球EL34は青箱MULLARDのものが付いてきたので音だししてみる。 音が厚く低音がブンブンする。高音がイマイチ出ない。濃くて艶っぽいが帯域が狭い。これでは元のオーナーは満足していなかったのでは? おまけで付いてきたJJの12AU7を付けたがあまりよろしくない。 

手持ちのTelefunken, Bugle Boy, Raytheonなどをいろいろ交換してみて最終的にはRaytheonにした。 中音が充実してて低音も高音も良くコントロールされた音になる。 Bugle Boyはさすがだが音がきつめになるので今回は次点になった。 絞った位置でのボリュームのLRの音量差がけっこう気になったが、音はかなり好きだ。 買って良かったと思う。

M2Tech Hiface VS. Audiophilleo 2

先日のテストでPCのUSBから直接DAC(Audi-gd FUN)へ接続してみて音がイマイチだったので、ちゃんとDDCを購入してPC - DDC - DACという接続にして並みのCDプレーヤーに負けないようにしたかった。

サブシステムで使ってるATOMプロセッサのXPマシンではAudiophilleoがちゃんと動かない。 foobar2000ではASIO出力、ASIO4ALL経由でならせば鳴るし音も悪くないのだが、ASIOドライバが用意されていないのにASIO4ALL経由なんてなんとなく嫌な気がする。

やっぱりXP用にはちゃんとドライバが用意されてるHifaceを入手しないとだめなようだ。 後日サブシステムへ持って行くのだが今日はメインシステムでSONYのVAIO(Core2Duo Win-VISTA)を使ってHifaceとAudiophilleoの比較を行ってみた。

まずはHifaceを使うためにドライバをインストールしておく。 そしてUSB経由~同軸ケーブルにはゴッサムのを買っておいた。 これをAudio-gd FUN Version Aに接続して音を出してみる。


foobar2000からドライバダイレクトに出してみた音はなかなか良い。低音がやや軽く全体にすっきりした感じだ。なるほどこの価格なら満足度も高いだろう。 前回USB経由で直接PCとFUNを繋げてみたときの音はぼやけていて低音が強かった。 今回は鮮明だが低音が軽い。ずいぶん違うものだがやっとCDプレーヤーには負けなくて済みそうだ。

次にAudiophilleo 2を繋げてみる。 このDDCは最新の非同期USBをサポートしていて、低ジッタが売りだ。 XPの場合はどうやってもUSBサウンドデバイスとしか認識できなかったが、VISTAの場合はちゃんと機器名で認識する。ダウンロードしたドライバはインストールしてもしなくてもいい。


PCから付属のUSBケーブルで繋げるのだがDDCとDACはこのように直接繋げることができるため音質的にも有利だ。 はたして出てきた音は・・・ すばらしかった。 Hifaceとの差は低音の量感と重さだ。ずいぶん良い音だ。このDDCはHifaceの2万円に対して倍以上するが、こっちの方が満足度は高いと思う。 VISTAやWIN7で使うなら当然こっちをお勧めしたい。