2012年1月24日火曜日

パイオニア N-50 ネットワークプレイヤー

YAMAHAのNP-S2000を買おうと思ったが在庫がどこも切れている。 タイの洪水の影響だろうか、有ってもかなり高額なので買うのを躊躇していたので、とりあえず安価なパイオニアのN-50を買ってみた。

音は「まあまあ」だ。高音も低音もしっかり出すし音が明るく張りがあるのはパイオニアの伝統で好ましい。 しかし高級オーディオの「陰影」とか「息遣い」などがもの足らず、コストを考えれば仕方ないのだろうが他の機器とのバランスでは見劣りする。 PC+ソフトン Model2との組み合わせの方が音のレベルは高いと感じたが、コストを考えるとあたりまえか。 デジタル機器だから後に出てくる方が良いに決まってると言うわけではなさそうだ。



早速アイ・オー・データのDLNA対応NASというモノを手に入れて、手持ちのCDを片っ端からFLACでリッピングしてNASに突っ込んだ。

N-50のリモコンからDLNAサーバーを指定して"Music"を選択し"Album"を開いてさあ聴こうか、と思ったら・・・1曲も見えない。 最初は何か設定なのだろうかといろいろやってみたけど一向に見える気配が無い。 試しにネットからダウンロードしたmp3を送りこむと今度はちゃんと見えるし音もなかなか悪くない。 

「アイオー・データのDLNA対応NASはFLACが扱えない」

確かにDLNAの規格を調べると規定してる音源はmp3だ。FLACについては自由裁量の範囲だろうか。しかしFLACを使いたい。 使いたいのは僕だけじゃないと思うので、アイオーのDLNA対応NASを買うと大変困るに違いない。



僕の買ったのはHDL2-AH6.0という最新で最大容量の商品だが、ソフトウエアは死ぬほど出来が悪く動作も大変緩慢だ。 単にNASとして使ってもN-50は「不明なエラー」を出して途中で良く止まる。この現象はデータを送りだすのが遅い場合に多いと思われる。 これだけ出来が悪いと新しいファームウエアがあるんじゃなかろうかと思い探してみたけど無いみたいだ。 最近の機種でこのザマなのだから発売済の他のDLNA対応と言ってるNASはおおよそ想像が付く。

”アイオー・データのDLNA対応NASは音楽用には買ってはいけない”

仕方ないのでこいつはドラマとかを保存する単なるNASにして、Windows 7のパソコンをDLNAサーバーに仕立てて使ってみようなどと考えている。

2012年1月20日金曜日

AGI 511 ~ Poor Man's Levinson

AGI511を買ってからだいぶ時間が経ったので、そろそろどんな音なのかを書こうと思う。

僕の買った中古品は程度はそこそこのもので、VRに若干のガリがある。新品の時の音とは違うとは思うが、今でも結構すごいプリアンプだった。 

AGI 511の音は「硬くならない美音」「シルキーの手前、のびやかな高音」「コクのある中音」「広い音場」だった。 同時期に買ったCounter Point SA3-1がやんちゃで過激な音だったので注意ががそっちへ取られてしまって評価が遅れたのだが、まったくもっていいアンプなのだ。その後に買ったSunAudioのSVC-200もなかなかのものだったので、手持ちのSV-501SE 300B Single AMPのプリとしてどっちを選ぶかいろいろ聴き比べてみた。

僕の買ったSVC-200は前のユーザーが音に悪影響があるバランスVRやテープモニター切り替えをパスさせて、コンデンサを優良なものに交換して、さらに整流菅をWestern Electricのものに変えてあるような「マニアもの」だった。 たぶんSVC-200では最高の音になってるのだろう。 球は好みでSIEMENSからRCAの12AU7クリアトップに変えた。 

SVC-200の音は「正確」「くっきり」という感じだ。 雰囲気はあまり出なく、音場も広い方ではないが、一音一音をしっかり出してくる。 SV-501SEと似た傾向の音だと思った。 当然SV-501SEと組み合わせると似たような傾向が重なってしまい、音場がさらに狭く感じた。 音も全体に硬く低音が弱めだ。

必然的にSVC-200とSV-501SEは組み合わせられないと思った。 もう1台持ってるSound Exploror EL660IIプリアンプを付けてみた。 こちらの組み合わせでも音場は広がるのだがニュアンスが足らず音も硬い。 このアンプでは解像感が高いことが災いしてるようだ。


AGI 511 + SV-501SEは欠点を消し合って大変いい組み合わせだった。 SV-501SEの柔らかめでも一音ずつはっきり表現し、音場が狭めな欠点をAGI511が引っ張って、大変広い音場、伸びやか美音に仕上げてくれる。 しかし300Bは曙光の300BSナス球じゃないとだめだ。 エレハモのGOLDを付けたが音が引っ込むし、Golden Dragonでは低音が痩せる。 たぶんサンバレーのVer.4と同等品だと思うが、低音がしっかり出てなかなかいい。

AGI511はお買い得だった。 好みの音だ。

2012年1月10日火曜日

Kit LS3 SE その後

だいぶ鳴らしたところ。低音はオリジナルと同じくらい出るようになってだいぶ音が良くなってきたが、まだ大きな違いは高音の出方にあって、それゆえにセットの印象が違ってくる。

オリジナルはピーキーなくらい高音が出て「サシスセソ」がはっきり発音さて明瞭感が強い。 Kit LS3 SEの方はそこまでピーキーにもならず、かと言って大人しいわけでもなく模範的な音の出方。 そのため華やかなオリジナルに比べオーソドックスなKit LS3 SEという印象になっている。 ボリュームを絞って聴くとオリジナルの方が良いが、有る程度音量を上げるとKit LS3 SEが中音を大事にしている鳴ってる音もなかなかのものだ。 優劣は付けがたいがどっちか残すとしたら、まだこの時点ではオリジナルの方になろうか。

もうちょっと 慣らしてみて評価をしたい。 しかしC/Pは異常に高いと思う、このSP。

2012年1月2日月曜日

Kit LS3 SE買いました

ずっと更新してませんですいません。その間何もやって無かったのではなくて、いろいろやって過ぎて忙しかっただけで、至って精力的にいろいろしてました。

プリアンプをSA 3-1以降もいろいろ買った話は次回に回すとして、キット屋さんのKit/LS3 SEを買ったので感想を書いてみたい。 


このキットは組み立て式とは名ばかりでネットワークボードをネジ止めして線を繋げればそれで終わりだ。きっと公正取引委員会の不当廉売に引っかからないための措置なのではなかろうか。 何せ今回のはユニットがRogers純正のそれと同じ、ネットワークもたぶん同じ、箱は違うだろうが近いものとなると方や30万円で売ってるものを5万円で売ったのと同じわけで、とってもお買い得な雰囲気がするのだが、音はどうだったか?

60th記念のRogersと同じと言われても、そのものを持っていないので去年販売されたKit LS3(2011年型と呼ぶことにする)との比較をしてみた。 エージングは3日くらいしてみた後の感想なので今後も変化する可能性は十分ある。 まず音がさっぱりしている。 2011年型では低音が多めで箱鳴りが気にやや気になるような音を出したのだが、2012年型はそれは無い。 量感が減ったかというと減ったのだが、バランスが良いのでこれはこれで有りだと思う。  中音が良いのは変わらないのだが2012年版の方が音が洗練されている。 ユニットがまったく異なるからであろう。 いろいろ聴いてみて万能型であることも分かった。 しかし色気みたいなものは減ったと思う。

2011年型は良くも悪くもLS3みたいで、しかしLS3じゃなくて音に雑味があるのも特徴だった。 2012年版はより洗練されて雑味が減った分モニターライクなのだ。F特はあまり広いようにも思えないので「ほどほどのモニターSP」になったと言うべきか。

オリジナルのLS3/5a 15オーム品は大変濃い音なので、2012年版はよけいあっさりに聴こえてしまう。 では良くないSPかというとそうではなくて、この価格で良くやってると思うのだが、やはり別物だ。 良くも悪くもこれが現代のLS3/5aの音なんだろう。

500セットくらい用意しても売れたと思うが、どうでしょ、大橋さん(笑)