2014年2月28日金曜日

プリアンプの球交換

TU-8200の低音が軽めなのを改善しようと、いろいろ球を交換してたのだがしっくりこない。で、同環境にTU-8200の代わりに300Bシングルで聴いてみたらそれでも傾向が同じだったので、低音はTU-8200のせいではないと考えました。

プリアンプのECC82がSYLVANIAなので勢いはあるけど中音重視で低音は軽め。これを虎の子のCV4003(MullardのECC82の高級版)に変えてみたら劇改善。 低音は出るし高域に艶が乗って総じて濃い音になりました。


付けたのは写真と同じものなのですが、これは今回の件で気を良くしてebayで1組かったものの写真です。 値段はそこそこ高いけどそれなりの劇的効果をもたらしてくれる良い球。 

TU-8200の低音は300Bシングルのそれよりは軽め、しかし普通に使うには十分。 プリ球はGolden DragonのE82CC-01に戻しました。 高音の伸びがやや足らないけどケーブルとかで調整できる範囲に入ってきました。

あとはVataminQコンデンサが来るのを待つのみです。発送はされてるみたいです。



2014年2月23日日曜日

オレンジドロップの音が変わってきた

付け替えてから5時間くらい経ちました。 その間球を交換してみたりしていましたがここにきてどうも高音が伸び始めたようです。 オリジナルの松下コンデンサと同傾向の音になってきました。まったく同じかというとそれは違います。中音の音の幅は改善点として残ったまま、高音だけが伸びた感じになってきました。

もう少し落ち着くまでは何とも言えない雰囲気になりました。

オレンジドロップに取り換える

TU-8200のカップリングコンデンサをオレンジドロップの0.1μFに交換しました。もともとは松下のフィルムコンデンサが付いていまして、これはこれでなかなか評判が良いものです。


交換してしばらく聴いています。 エージングにそれなりの時間がかかると思いますのでこの段階での評価は後日変わってしまうかもしれませんが、1時間くらい経って思ったのは、

*高音のピーキーな部分が収まった
*中音の充実感が増した
*響きが良くなってスケール感が増した

音の傾向に変化はありませんが、先の球選定で多くの球がどうしても高音過多になってしまったのでGolden Dragon E82CCでバランスとったのですが、実は必要が無くなってしまったかもしれません。 今の状態ではやや高音が物足らない感じですので、球選定をまたやり直さないといけませんが、高音が出ても構わないなら使えそうな球が増えると思います。

高音のピーク感は実は松下のフィルムコンデンサの影響だったと推測しています。
この後しばらく鳴らしてみて、球の再選定をしてみたいと思います。

L/C Meter IIB

1年くらい前に買って作ってなかったLCメーター "L/C Meter IIB"を作ってみました。 Almost Digirtal Electronicsという妙な名前の会社で、URLはhttp://www.aade.com/lcmeter.htm。 価格は$99で当時の円レートから考えて1万円は切っていたと思います。

取説と部品が微妙に違ってて、配線図を確認しながらの組み立てになってしまったを、先のエレキットの完璧さと比べてしまい、さすがアメリカと苦笑しましたが、何とか組みあがりました。


このテスターはなかなか優秀です。今回買ったコンデンサ類を測定してみましたがかなり細かな数字が出まして、取り付ける前の選別に使えます。 もちろん較正はしてないので本当の値が出てるのかは確かめる方法を持ち合わせていませんが、とりあえず信用して使います。

0.1μとして買ったコンデンサは、0.9842, 0.9854, 1.001, 0.9735 でした。プラスマイナス10%品としては十分許容範囲です。 古いコンデンサとはいえフィルム系は容量については保っていることがわかりました。



2014年2月21日金曜日

Sprague Vitamin Q 落札

せっかくフィルムコンデンサ買ったんですが、ebayでSprague Vitamin Qがほどほどの値段で出てるのを見つけてしまって即買いしてしまいました。 1個1.000円くらいでした。


ただ旧いコンデンサは容量抜けの可能性もありますし、Sprague自体が容量が適当みたいなのでLCRメーターでテストをしてから使わないといけません。 去年買ったLCRメーターのキットがまだ組立していない状態でありますので、急いで作ることにします。 いろいろ楽しみです。

2014年2月19日水曜日

Golden Dragon E82CC-01 にしてみた

東芝の5814Aですがちょっとやり過ぎみたいです。
 
12AU7も同じく東芝球の場合低音が出てメリハリが効く音になりますが、レッドガーランドのピアノが「カンカン」というのには閉口してしまいました。

1組だけ持っているGolden DragonのE82CC-01という金メッキ足の高信頼管の12AU7を付けてみたらこのほうがいいです。 カンカン言わないし低音それなりに出てくれて音も濃いめです。



結局コンデンサはSuprague ビタミンQ 9個セットが$100で落とせなくて、$150も必要だったことがわかりすっかり興ざめです。 アンプの価格を考えたらもったいなくて使えませんので、結局パンテックさんへTRWの.1μF600Vの赤いのと、オレンジドロップ(SBEのほう)を注文しました。 1個300円くらいのコンデンサですが、このくらいが価格的にも良いバランスではないでしょうか。

国内にGolden Dragon E82CC-01が無いみたいでしたので、PM Componentへとりあえず6個ばかり注文しました。 この球、現在生産されている12AU7の中で一番良いと思います。

2014年2月17日月曜日

コンデンサまだ変えてない

先にカップリングコンデンサを交換するぞ、的な書き込みしたのですがまだ替えてません。
ebayで落札しそこなったのです。 最近はつくずく日本の経済的勢力が衰えていることを実感しています。 ebayでの値付けがどんどんあがってとても買えない価格になってしまうことが良くあるからです。 ともすると国内のほうが安価なことがありまして、だんだんebayでの買い物に優位性が無くなっているように感じで居ます。

とはいえ、交換用にSpragueのVitamin Qを入札中です。 落とせるかどうかわかりませんので、しばらくの間は球交換で遊んでいました。


TU-8200はともすると音が箱庭的になります。 スケールの小さいこじんまりした元気のない音、とくに音量を絞って使うとそうなりがちです。 球の交換である程度カバーできないかいろいろやってみまして、結局「東芝の5814A」と「松下の6CA7」という組み合わせが自分環境でベストでした。

先日はエレハモのEL34が良いと書きましたが、長らく聞いていると雑味が気になるようになりました。もともとエレハモの球はどれも元気が良いのですが雑味が出やすいと感じていましたが、シンプルなTU-8200ではその悪いところも顕著に出てしまうようです。 音のいいのはTESLAのビンテージEL34なのですが高いです。 それで手持ちの松下に変えてみましたら、美しい音になったのですけど高音が強めに出るため音が細目になりました。 音を太くするには・・東芝の球は定番です。

それで東芝の12AU7と松下の6CA7(EL34)にしてみましたが、今度は東芝旧特有の中高音のもやもやした部分が強調されて落ち着きません。 仕方ないのでヒーター電流が大きいのですが5814Aにしてみましたらそのあたりも改善されて、ややビシバシ系ですが良い感じになりました。 Philipsの5814も試したのですが低音の太さでやはり東芝のほうがいいです。

元々ついていた6L6CG(SOVTEK)を付けてみましたら、音はきれいなのですがパンチが出ません。Jazzを聞く私には合いませんでしたので、次にKT-88を付けてみました。

KT-88はSvetrana Winged-CのKT-88が良かったです。 Golden DragonのKT-88 Premiumもよかったのですが、音が全体に派手になりすぎてしばらく聞いていると疲れます。 エレハモのKT-88も悪くはありませんが、やはり雑味が気になって、Svetlana Winged-CのKT-88の美音には及びません。 全体にKT-88のほうが低音が厚くなりますのでいいのですが、実は松下6CA7が余っているのでこれを優先で使うことにして球選定は落ち着きました。

コンデンサを交換するとまたやり直しなんでしょうね・・・

2014年2月4日火曜日

TU-8200 試聴

どのモードが好みか試してみました。

5極管接続は、普通の音がしました。球が新品のためかなりおとなしめ、高音が出なくて低音が団子になっています。 すぐに慣れているエレハモのEL34に変えて聞いてみるとずいぶんいい感じになりました。

次に三極管接続を試してみました。一聴して音が良くなるのが分かります。なめらかでポップスなどには最適な音ですが、Jazzには少し物足らない感じがしました。もう少し汚れたほうが良いです。

UL接続では三極間接続を少し荒くした感じになります。元気が出てパンチがありますのでJazzにはこちらが良いと思いました。


ULに固定して蓋をしましたので、次は球の選定です。 

付いてきた6L6GC、EL34, KT-88と聞き比べてみましたが、EL34が一番よかったです。KT-88にすると音に幅は出ますが高音のきれいさでEL34に負けます。 6L6GCは全然ダメでしたがエージングが足らないと思われます。

ではEL34の場合、どの球が良いか調べてみました。 松下は線が細くなります。GoldeDragonも線が細くなり高音がきつくなります。 エレハモが線が細くならず低音も出て一番よかったですね。

次に12AU7の選定をしました。JJは高音がきつく音が引っ込みました。東芝は高音が曇ります。NECは直接的過ぎて、松下では音が弱くなります。 虎の子CV4003(ムラード高信頼管)はさすがに良いですが、ペア15,000円くらいするのでこの価格帯のアンプにはもったいないです。で最終的にTUNG SOLビンテージになりました。 たぶんGoldenDragonのECC802でもいいと思います。

全体の音の感じですが、低音も高音もよく出ます。この点でエレキットさんは音をまとめるのが上手だと思います。 スケールや低音の押し出しでMACTONEには及びませんが、明るい音で低音の量感もそこそこ出ます。 全体にはややさっぱりした傾向になりますので、カップリングコンデンサでもう少し濃厚にしたいと考えています。 

SPRAGUEのBumblebeeをebayで買っておきましたので、それは次回試してみたいと思います。

★このアンプはこの音ならたいへん安いと思います。おススメです。



TU-8200 作ってみた

久しぶりの更新ですね。

TU-8200が出たのでシングルアンプ好きの僕としては早速買って作ってみました。

TU-8200はエレキットさんの新作キットアンプです。12AU7+6L6GCが標準球として付いてきますが、EL34や6550, KT-88などが使えるのでデッドストックになってる球を流用できて僕的に都合がいいです。 個人的にはEL34が好きですけどね。

写真を撮るのを忘れてましたので途中からになります。



バラバラになっている基板にに部品を付けていきますが、基板同士をハンダ盛りで接続するところなど、エレキットさんもコストダウンに余念がない感じがしました。 5万円程度で買えること自体がこういうのの積み重ねなんでしょうね。



メイン基板はこんな感じです。だいたい2時間くらいで組めます。今回はFETにより供給電圧の安定化をして、球を交換しても無調整で使えるように工夫されています。 赤く見えるのがカップリングコンデンサです。後に別なものに交換しやすいように取り付け場所が用意されていてなかなか良いです。 しかし最初からは変えません。



メイン基板の表面です。赤く見えるのがジャンパピンで、5極管接続、UL接続、三極管接続が選べるようになっていますが、蓋をしてしまうと変えることが面倒になります。 今回は蓋を空けてる状態の時にどのモードが好みかを試してみました。