2016年9月19日月曜日

moOde Playerが最高だった

いままでVolumioやRuneAudioを試してきたが、一長一短でざっぱなVolumioの方が使いやすと書いた。 ところがmoOde Palyerというのを見つけたので試してみたら、なんとこれが一番だった。

簡単に各プレーヤーの特徴を書くと、

1.Volumio  使い方が簡単、日本語対応、選べるDACの種類が少ない
        NASの音源データのスキャンはおおざっぱ、適当に間引く
        使い勝手はわるくないが、なんでもHiFiBerry互換で済まされてしまう

2.RuneAudio  エンジニア的なきっちり感、日本語対応だがNASスキャンで日本語一部化ける
          選べるDACの種類は少ない、
          きっちりしていて音源データのスキャンに漏れはない、その代わりに重たい
          音源データベースを引きずって、選曲の際にもたもたする
 
3. moOde  選択肢が多いのである程度わかっている人向け、日本語対応(メニュー以外)、
       選べるDACの種類は多く40種、細かく設定が出来るので同じHiFiBerry互換でも
       それぞれ最適に設定ができる。
       曲数が多いとライブラリが開けなくなることがあったがBROWSEを使えば問題ない


Sabre ES9023の音は最高なのだが、音量コントロール機能を内蔵していないので、どの場合もボリューム無効で使うしかなかった。その点でPCM5122等を使ったDACの方が使いやすい。

特に僕のようにあまり大きな音が出せない環境の場合、音源によってチマチマ音量をコントロールして聞くので、そのたびにボリュームつまみを回しに立つのは難儀だ。

ところがmoOde PlayerはES9023の場合でもソフトウエアで音量コントロールができる。音質は下がるかもしれないが、それでもかなりの水準だった。

ということで今日時点でmoOde Playerが一番だった。

2016年9月16日金曜日

IQaudiO PI-DAC+ を買ってみた

Volumioのメニューに出てくるDACにIQaudiOがあったので買ってみた。

音質面はPCM5122に左右されてしまうと思うが、HiFiBerryとの差異も面白そうだし、なによりVolumioのメニューにあるということは、ある程度試されているので動作に安心感があった。
PI-DAC+から出る音はPCM5122のそれと同系の音だが、シルキーでスムーズだ。低音は軽いが我家のAltec 755Aで鳴らせばそれなりに低音もボンボン言わせることもできる。

VolumioではPC-DAC Plusで認識し、音量調節も可能だ。



ついでに買った専用ケースは組立に苦労したが、先ほどサイトを見たら無くなっていて新しいシリーズになっていた。確かにこのケースはひどかった。

HiFiBerryとの比較では僕はPI-DAC+の方が好みだ。鳴らす環境にもよるがひずみ感が低いのが良い。音像的にはHiFiBerryと同じくややセンターが引っ込むが、Sabreとの比較では分が悪い。

点数で表すと、I-Sabre V3 90点、HiFiBerry DAC+  70点、PI-DAC+ 75点、というところだ。

あとは期待のnabeさん作のmsBerryDACを試してみたい。Webページを見る限りはアナログ回路設計だけでなく、Linuxのソフトウエア開発も詳しく独自のブログシステムを公開している。 僕はデジタルとソフトウエアなどの仕事をしているので、nabeさんのレベルの高さは十分理解できる。

そのnabeさんの自信作とあれば買うしかない。先日まで欠品してたが今は買えるようになっていた。

2016年9月14日水曜日

RuneAudioはVolumioをしのがなかった

両方使ってみて、ライブラリの再構築をあっさりやったのがRuneAudioだった。Volumioのライブラリ構築は非力でいろいろ落とす。

今はアルバム15,387、曲数が202042と表示されているがもっとあるはずなのに間引かれてしまう。



RuneAudioはまじめに全部ライブラリ登録するのでその点はいいのだが、抱えているライブラリの曲数が多くなると極端に動作が遅くなって、実は使えない。

音質面での差異は多少あって、Runeがあっさり系、Volumioがこってり系に聞こえる。

HiFiBerryのようなあっさり系のDACはVolumioが相性がいい。

総合点でVolumioになった。DACもHiFiBerryなら音量調整も使えて便利。だたしパワーアンプはややとんがり系の6V6シングルに変えてある。高音がもっと出たほうがバランスがいいのだ。

Sabre DACの方はRuneAudioにしたいところだが、ライブラリが重くて使えなさそうなので、こっちもVolumioになりそうだ。 

2016年9月10日土曜日

がんばったHiFiBerry

電源変換アダプタが来たので,5V4Aという秋月で買ったACアダプタを付けてみた。
電源の余裕が明らかに音の重心を下げてくれた。

HiFiBerry DACについてはこのくらいが限界だろう。重心は下がったが総じてさっぱり系の音。SABREのこってりした音とは違う。 

好みの問題もあるが個人的には太いSABREが好きだ。

2016年9月8日木曜日

RuneAudioはVolumioをしのぐか

音楽再生用LinuxパッケージでRuneAudioというのがある。バージョンがV0.3-Betaというまだ開発途中のものだ。

Volumioは安定しないことがあって、ネットワークが見えなくなる、NASを忘れてしまうなどなど、設定変更をした後の再起動では特に注意が要る。

それでRuneAudioはどうかと思って入れてみた。


Volumioは日本語化されている。RuneAudioはされていないが使用するには問題なさそうだ。

インストールは特になくて、落としてきたイメージをSD CARDに書き込み、それを差し込めばそのまま起動してくる。 Volumioは起動した後にインストールを行っているようだが、RuneAudioはそのまま使えるようだ。

DACはI-Sabre V3なのでターミナルからsshでlogin:root, password:runeで入って /boot/config.txt を変更する必要があるが、#でコメントされてるHifiBerryの#を取って再起動するだけだ。

音は・・出ましたよ。特に問題ないですね。 RuneAudioの方が安定していて楽かもしれない。

2016年9月5日月曜日

HiFI Berry DAC + 音質改善



I-Sabreの場合、DAC基板に6-7V程度の別電源の供給が必要だったが、HiFi Berryには必要が無い。 つまりはRaspberry Piの5V電源からDAC基板の電源ももらっているため、供給する5Vはかなりの電力が要るのではなかろうか?

それで5V電源供給しているAC/USBアダプタを大きめの物に変更したらずいぶん音質が改善することが分かった。

今のところのHiFi Berryはオーディオグレードまで上がってきた。総じて自然な音、派手さのない音だが解像感はある。

それでACアダプタからDCプラグ -- MicroUSB変換ケーブル経由でRaspberry Piに電源を供給する方が大きく改善するのではないかと思いついた。 5VのACアダプタならたくさん余ってるし。




千石電商さんで220円(4017-MB)。これを数本注文しておいた。

HiFi Berry DAC+ の場合

HiFi Berry DAC+が到着した。 専用のメタルケースを併せて買ったので組み立ててみた。


蓋を載せる前の段階でこんな感じ。組立の取説は無かったのでものすごく苦労したが、Webの取説があったのでそそれを見たら差ほどむつかしくはかなったが、案外適当なもので樹脂のものでもよかったかもしれない。

Volumioを入れるのには(いずれのDACの場合も)以下の手順でやっている。

 1.Volumio RC2 volumio-0.979-2016-08-20-pi.img を落とし、展開しておく
 2.Micro SD Cardに内容をイメージとして書き込む
 3.一度このイメージでVolumioを立ち上げる。その時画面とKBをRaspberry Piにつけておく
 4.立ち上がったら、VolumioにログインしてコマンドからRaspberry Piを最新にする

    sudo apt-get install binutils そして sudo rpi-update

当然ネットにはつながってる必要がある。このコマンドを入れると実施の確認が出るのでYを入れて処理を進ませる。 これでRaspbery Piが最新になるので再起動。

ここでたいていはカーネルパニックになって立ち上がらなくなる。Raspberry Piが最新ファームに上がったことで、OSが前回のままでは上がってこれないのだと思う。

それで再度上記(1)~(3)を行ってみる。SD CardはSDカードフォーマッターで初期化するのを忘れずに。 新しいVolumioで再度立ち上がったら、VolumioのOSであるRaspbianを最新に。

 5.sudo apt-get update
 6.sudo apt-get upgrade

これで最新ファームウエア、最新Raspbian、最新Volumioになる。


HiFi Berryの利点はVolumioとの親和性。ボリュームコントロールを含め、すべての機能が動く。

先のI-Sabre V3の時は、HifiBerryとして動かす必要があり、ボリュームコントロールは効かなかったので、こちらの方が使いやすいと思う。

Hifi Berryで音出ししてみて最初はずいぶんPCライクな音だと思った。つまりオーディオ用じゃないという意味だ。低音域もずいぶん軽くて高音も穏やか、中域のおとを中心としたナローで無難な音の展開だ。

それで慣らしに入ったのだが、I-Sabre V3の強烈な音とは比べ物にならないくらいにしか上がってこない。 Volumioとの相性は良いので残念だが、このままのレベルではないだろうと想像した。

基板上のDAC素子はBBのPCM-5122だ。I-Sabreのほうは最新のES9023なのでHifi Berryに分が悪いかも知れないとは思っていた。 しかしここまで差が付くのは別な理由があるはずだ。

2016年9月3日土曜日

AUDIOPHONICS I-Sabre V3 DACには参った、という話

AUDIOPHONICS I-Sabre V3 DAC ES9023が到着したので早速Raspberry Pi3に乗っけてみた。



箱が無いので基板のまま、段ボールの下敷きで鳴らしているが、耳を疑うほどの高音質だった。

Volumioから流れる音はなめらかで軽々としていて、ざらつきやひずみ感から無縁の音だった。しかしアナログのそれとも少し違う、高音域の伸び方がアナログがやさしく減衰するのに比べてどこまでも力強く伸びる感がある。CDや従来のDDC-DACで感じる高域がぶった切れている感じでもない。

全体にやや高域が強いが、きつくはない。音数がかなり多いことから解像感も高いと思う。

この経験は他に比類のないものだったので、もう少し重心が下がることを期待して専用のケースを追加で発注した。

VolumioのDAC設定のメニューにI-Sabreが無かったので、HifiBerryとして鳴らしている。何故かHifiBerry DAC Plusではうまく鳴ってくれなかった。

それでHifiBerry DAC Plusも注文して、比べて見ることにした。

このコストで信じられないことが起こっている。こんなものが出回ったら世のオーディオメーカーはデジタル音源周りで出る幕が無くなるのではなかろうか?