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2016年1月22日金曜日

TRIODE VP-300BDメンテ中

中古で買ったVP-300BDを少し良くなるようにメンテしている。

カップリングに赤い怪しいコンデンサが使ってあるのが気になっている。
ASCに換えると音が元気になるのはわかっているが、やや一本調子になるかもしれない。
オレンジドロップは音が粗くてダメだ。嫌いなコンデンサの1つになっている。
AudioCapは線が細くなるし、DEL RITMOもまあまあなのだが高音の華やかさがこのアンプに向かなさそうで躊躇する。

とりあえず電源の電解コンデンサを交換することにした。



このアンプは容積に余裕があるのでコンデンサは十分選べるのだが、さて何にしようか?

0.47μF 400Vでこれも思案中。

2016年1月4日月曜日

AIR TIGHT ATM-300 導入

実は山本音響のA-08Sを狙っていたのだが、前回は新品同様16万円で落札され、今回は8年落ちで15万円くらいかと思っていたら、出品者都合で取り下げられてしまった。

どうやら14万円で売ってもらえませんか?的な質問をしたことが気に入られなかったようだ。でもこれもオクのルールの中でやってること、返答しなければ質問ごと黙殺されるのでそれくらいいいと思うんだけどね。

でも中古15万円くらいだったら18万円で新品のA-08sキットを買ったほうがいいのではないかとも思っている。

さて本題だがその間にAIR TIGHTのATM-300 WE300バージョンを落としました。これ、前から欲しかったというか、A-08Sや手持ちのSV-501SE, Audion SilverNightなどでいろいろやってると「もっといい音があるはずだ」的な期待でどんどんアンプを買ってしまうのを何とかしないといけないと思っていた。

だからある程度以上のアンプを買えば「気が済む」的な解決ができるのではないかと考えた。

しかし価格も結構大変で、A-08Sが2個半くらい買える。しかし音もすごかった。まさに「剛」の音。低音から高音までびしっと出てゆるみが無い。今まで聞こえなかった楽器が聞こえるようになった。


置き場所が無いのでSilverNightと並べてあって、夜は静かにSilverNightとLowther、昼はATM-300でDAC Manresa-D7(417-8H2+515+AD-40+300H)を鳴らす、という贅沢な状態になった。

しかしATM-300の音がきついので少し緩めようと、甘~い甘ーい松下の球を混ぜてみた。松下は全体的に柔らかく甘め音がするが和音がきれいな良い球だ。いろいろあった時の調停役にはピッタリで、困った時の松下頼みだ。 ただ周波数特性的には中音重視、高音落ち気味なのでそのあたりは塩梅が必要。 6CA7に限っては高音もでるが細目できれいな音で、これも要塩梅だ。

初段12AU7を松下にするとF特的にハイ落ちになる。次段12BH7をハイ上がりのエレハモにしても改善し切れない。 初段は高音が伸びた球が良いみたいだがMullardでは低音も出てしまって音が重くなったので、現代球12AU7王者のJJのECC82Sに登場願った。

これなら高音が落ちないし、エレハモとくらべて音が根暗なのが良い。次段12BH7はどうしようかと思って、大好きなGolden Dragonにしてみたら音がこもってダメ、 東芝にしてみたらFレンジがいまいち、困った時の松下の12BH7で大変いい結果になった。 

現状は初段JJ ECC82S 、次段松下12BH7A、ドライバーはWE300Bになって落ち着いている。

音は松任谷由美バージョンというか、女性ボーカルにピッタリ風になった。和音がきれいで少し柔らかくて低音が出すぎない。 ATM-300は大変良くできたアンプでした。


2015年10月24日土曜日

SilverNight vs SV-501SE 300B

SilverNightとSV-501SEを比較してみることにした。

公平を期すために出力球はどちらもGDの300B Superで揃えた。

Silvernightは初段CCa, 次段HALTRON 5687で、SV-501SEは初段TELEFUNKEN 6MB8にしてある。

結果は各々に良いところがあって甲乙つけがたく、どちらかを手放せといわれたほんとに迷う。

比較して改めて分かったSV-501SEがスーパーハイCPであるという事実、このアンプはこの価格でよくもここまでという名機だと思った。

音の素直さではSV-501SE、巧みさでSilvernight、レンジはSVの方に分があるが少し高音域に癖というか強調された部分があって、これが華やかさに通じている。

同じ演奏を聴いてみると、SVは主役を浮かび上がらせて脇役を抑える傾向があって、ボーカルならボーカルの音が大きくなってピアノが引っ込む、みたいな感じ。浮かび上がったボーカルは適度に強調されて艶やかで伸びが良い。

SilverNightは何を強調することなくまんべんなく鳴らしてくるので派手さはないのだが、音の数が多い。鳴り方が丁寧で抑揚を上手に表現できる。比べるとSVは元気はよいが一本調子に聞こえる。

SVがフレッシュでJazz向き、SilverNightは巧みなオールラウンダー、しかし両方とも音は豊かで低音も出る。

SPをAltec 755aとLowther PM6Aで比べてみると、SVは755aと相性が良く、SilverNightはPM6Aのほうが良い。同じイギリス製だから当たり前かもしれない。

SilverNightはイギリス特有のちょっと根暗な所や理屈っぽい感じがする時があって、素直な日本製のSVとは違うのだが、出てくる音にも国民性が反映されてるようで面白い。

AUDION SolverNight 300B 入手

以前から興味があったイギリスAUDION SilverNight 300Bを手に入れた。日本では価格が高すぎるので中古品であるが外観はそこそこ綺麗だった。

VRのガリが凄かったので早速交換した。

ALPSの二連50kΩは手持ちが有ったのでその日のうちに交換できた。

音出ししてみて高音の伸びがあまりないけど音の筋は良いことが分かった。カップリングコンデンサは前オーナーによって松下のフィルムに交換されたので怪しんだのだが、高音が伸びない理由とは関係なさそうだったので、球の交換をして調整することにした。

結局、初段の6922はSIEMENSのCCaという高級品になった。6DJ8も付くのでいろいろ試せたのだがCCaが一番で、得意のBugle Boyは元気が良すぎて品位が落ちる感じだったので使えず、他では東芝は悪くなかったのだがレンジが狭い感じがして、結局CCaに落ち着いた。

実はCCaは4本ほど持っているのだが今まで使えた試しがなくて寝てたので、今回使えてラッキーだった。

次段の5687については実は初めて触る球で、当然ストックは無く、ヤフオクでと思ったのだが思いのほか落とせず、仕方ないのでebayからTUNGSOLとANPEREXのものを早めに手に入れて、後日ヤフオクでPhilipsとHALTRONを落とした。

TUNGSOLが一番 人気らしいが、元気が良すぎて高音域の品格が落ちる。同じように高音が伸びるPhilipsとは大違い。いろいろ試して一番良かったのはHALTRON。この球の音はどこにもとんがったところが無いやる気ない音だが、枯れた味わいがイイ。 これ採用することにした。

カップリングは松下のを別なものに交換したいところだが、630Vで4.7μF。当然でかくなるわけでおよそ30mmくらいの長さで納めないといけないため、他に候補が見つからない。ぶらさがってもいいならいろいろあるけどあまり高いものはやめておきたいので、しばらくはこのままで。

SilverNightの音は巧みだ。全体に聴きやすいが華もあって、なるほどのロングラン。しかし日本定価50万円の価値は無いとおもう。 SV-501SEの完成品が20万円くらいなので、SilverNightは30万円弱くらいが妥当ではないかと思うのだが、如何でしょうか?

2012年2月8日水曜日

SV-501SE Jensenコンデンサ 取り替え

AGI 511とSV-501SEのコンビが絶好調だ。 以前のSV-501SE評価で感じた弱点をカバーして大変いいまとまりになった。 せっかくなのでカップリングコンデンサを高級なJensenに交換して一層の音質アップを図ることにした。

以前TU-8300に東プレのコンデンサをつけた時は思ったよりも音質向上が少なかったので、今回はJensenでやってみた。



コンデンサが到着したとき思ったことは、「でかいな、これ」だった。そうちゃんと付くかどうかが心配なくらいでかかった。 裏蓋を開けて今までついてたフィルムコンデンサを外し、さあ取り付けようと思ったら、穴に足が入らない。 そう、足も太いのだ。 しかたないので基板用のドリルを使って穴を大きくする必要がある。 手持ちのドリルがなかったので1週間くらいこのまま放置されてた。

今朝ほどやっと穴を広げて取り付けた。 熱くなる抵抗器の近くにあるのでなるべく距離が取れるように、コンデンサの足は切らずにはんだ付けして、足を引き回して抵抗器をよけられるようにした。

さて音を聞いてみましょうか。 たしか100時間くらいはエージングが要ると聞いていたのでたいして期待していなかったのだが・・・ すごくよくなった気がする。 フォーカスがしっかりした、低音の量感が増した、などなど大変いいと思った。 ただ高音があまり出てない感じがするので、これで100時間たったらそこも改善されるのだろう。 たぶん投資額に見合う改善になるだろう。 

SV-501SEは素晴らしいアンプだと、今は思っている。

2011年8月9日火曜日

Unison Research Simply Two

かねてから欲しかったUnison ResearchのSimply Two 前期型が欲しかったが、やっとヤフオクで落とすことができた。 かなり安かったので来るまで心配だったが、音を出してみて問題が無いことがわかり安心した。 先日のMYRYADのようにほぼ壊れた状態のものに当たったら気分が悪かったであろう。


プリ球12AU7はUNISON RESEARCHのもの、パワー球EL34は青箱MULLARDのものが付いてきたので音だししてみる。 音が厚く低音がブンブンする。高音がイマイチ出ない。濃くて艶っぽいが帯域が狭い。これでは元のオーナーは満足していなかったのでは? おまけで付いてきたJJの12AU7を付けたがあまりよろしくない。 

手持ちのTelefunken, Bugle Boy, Raytheonなどをいろいろ交換してみて最終的にはRaytheonにした。 中音が充実してて低音も高音も良くコントロールされた音になる。 Bugle Boyはさすがだが音がきつめになるので今回は次点になった。 絞った位置でのボリュームのLRの音量差がけっこう気になったが、音はかなり好きだ。 買って良かったと思う。

2011年6月15日水曜日

V40SE と TRIGON ENERGY

Googleで V40SEや ENERGY で検索すると出てくるブログ記事でTRIGONのENERGYの評価があまり良く書かれていないのを目にする。 最近は個人のブログも購入の参考にされることがあるので、ここは両方持ってる僕が訂正しておきたい。(今はV40SEは黒銀の2台ある)





じっくり時間をかけて鳴らした結果を言えば、実は両方とも良いアンプなのだ。 ともにドイツ製、V40SEは真空管らしからぬワイドレンジ、一音一音を輪郭を描きながらなぞっていく感情的で熱いタイプ、ENERGYはトランジスタらしからぬ柔らかさでやや抑え気味に音をたくさん鳴らす知的で冷静なタイプのアンプだ。

僕の場合はナローレンジの409 Specialと、スワンの完成形の様なAntorny Gallo Refernce IIIが中心なので、その範囲での判断になる。 クローゼットにしまってあるLINNのNINKAで聴くと印象が変わることをお断りして続けさせていただく。

そろそろ暑くなってきたので真空管アンプはきつい。ENERGYは仕舞ってあったので久しぶりの登場なのだが、これはこれで実にイイ感じで鳴る。 SV-2A3に音が似てる。 華やかで柔らか、ややきらびやかな高音の美音系のアンプだ。 SV-2A3よりワイドレンジでもうちょっと骨格めいた音がするのは硬めの低音だからだろう。 女性ボーカルは声だけが浮かぶのではなく、楽器といっしょに聴こえてくるので、こういう点で声だけ前にでるV40SEとは異なる。 しかしボーカル無しの場合は楽器が割合前に出てくるのが不思議だ。 

解像感はENERYの方が高いと思えるのは、鳴る音が実に多いからだ。高音もよく伸びるが音が柔らか目なので耳に刺さるようなことは無い。

僕はV40SEの輪郭をなぞらえた様な音も好きなので、しばらくはV40SE+Gallo, ENERGY+409 の両方鳴らすことにしてみる。 これを逆の組み合わせにすると良くない。 

どちらが良いとかではなく、どの組み合わせで良く鳴るかであって、組み合わせを変えてみないと評価は出来ないと思う。 真空管の交換とも似ている。

この2台のアンプが表現する世界観が違うのが楽しめそうだ。

2011年6月13日月曜日

V40SE / KT88 試聴

買った黒のV40SEを先日のあまり音が大きく出せないところから、大きな音も出せるいつもの場所へ移動させた。 これでEATのKT88の音がちゃんと聴ける、はずだった・・・ (手前シルバー、奥ブラック V40SE) 




音を出し始めて左の音が小さいような気がした。それもかすれたような何だか初めて味わう変な感じがした。 黒V40SEの真空管カバーをはずしてよく見てみたら2個目の球のヒータがー点いていない。 調整かもと思いバイアス電流を上げるにも、全く上がらない。 もしヒーター回路の故障なら厄介だ。 

以前V40SEに付けようと思って買ってあった Golden Lion KT88 Premium Matched Quad に差し替えてみたら問題無く音が出た。 ヒーターは問題ない。 残念なことだが目当ての EATは1つ切れているようだ。 

今回買ったヤフオクの出品者から商品説明を読み返してみてもそんなことは書いていない。 たぶん書いてあっても落札したであろうから別に気にしないが、知ってたならちゃんと申告しておいてほしいものだ。 そういえば落札後だが、取引ナビに何故にV40SEのような素晴らしいアンプを手放したのかを尋ねたが返事は無かったなぁ。 

結局V40SE / Golden Dragon KT88 Premiumになったのだが、これがなかなか素晴らしい音だ。 EL34の美しいハーモニーとはことなり、KT88の場合は音が強くて低音がさらに沈んで聴こえる。 全体に迫力が出るのだ。 

気を良くして今回の黒V40SEに付いてきたもう1組のKT88(スベトラーナ)を銀V40SEに付けてみた。同じアンプに違う球を載せて並べて鳴らせば、球の音色の違いはよくわかると思う。 しばらく楽しみだ。

2011年6月10日金曜日

V40SE BLACK

OCTAVE V40SEは悔しいくらいすばらしいアンプだ。音場感、押し出し感、帯域どれをとってもかなりの満足度で全体のバランスが良い。 やや楽器を個々にならしつつ、きつくならない程度に高音が伸びていて、やや量感を伴った低音がある。 きっと何でも上手に鳴らすだろう。

今はシルバーのV40SEと強化電源Black Boxを使っているのだが、たまたま黒のV40SEの美品中古品を見つけたので買った。 理由はこの個体が新しいこととEATのKT88を積んでいたから。 この球は4本で10万円くらいするのでこれを併せて考えれば安いと思ったからだ。


とりあえずLS3/5Aに繋げて音だししてみた。KT88の音色はEL34オリジナルに比べ元気だ。高音がきつめな感じがするが悪くは無い。 SV-501SEと比べて破綻の無いフラットな音、面白みにかけるとも言えるが僕にとってのリファレンス的な存在としてはちょうどいい。

このすばらしいアンプが少しでも広まってくれるといいのに、と思った。
(SV-501SEも10万円近辺の定番商品だ)

2011年5月19日木曜日

SV-501SE 見直した

Telefunkenのプリ球に交換してしばらく鳴らしていたが、透明感や繊細感?はずいぶん良く出るようになった。 しかし音の押し出しがいまいちなことと、思ったより上品な傾向になったのが好みでなかった。

それでプリ球にAMPEREX BUGLE BOYを用意してみた。



これに交換したSV-501SEは素晴らしかった。音がはっきり前に出てきて厚みがある。これはブルースだ。 サックスのうなる音が渋くて厚い。 Telefunkenでは僕には上品過ぎたのかもしれないが、この球は俗っぽくて、濃くて、甘さがなくて、さらに透明感がある。

以前の評価でSVは作られた音だと感じたのもエレハモの球のせいだったのかも知れない。

SV-501SE、見直した。 

2011年5月6日金曜日

HK-300BS と SV-501SE の評価 まとめ

プリ球をTelefunken ECC82、出力球をGolden Dragon 300B Superに交換してからというもの実はヒノのHK-300BSばかり聴いている。 久しぶりに夜でも昼でもオーディオの前を離れたくないのだ。




SV-501SEも聴き始めてだいぶ時間が経過したので今の段階までで評価をまとめてみた。

先にも書いたが、11万円としてのコストパフォーマンスは高い。音が濃くて低音の量感が出るため小型SPを鳴らすのにちょうど良い。 しかしKit LS3を繋げた場合は濃いアンプに濃いSPの組み合わせとなるためちょっと中低音がくどくなる。 このSPの場合にはフラットなTU-8300の方がマッチする気がするが、明らかにSV-501SEの場合の方が音の数が多い。 SVは解像度も高いのか・・・、やはりタダものじゃない。

常用の409 Specialの場合でも同じような傾向になる。 409はあまり低音が出ないはずなのにSVと組み合わせると結構出るし、おまけに高音も出る。 つまりSVは音が柔らか目のドンシャリ系アンプなんだろう。

HK-300BSと比べてみるといろいろ違いが有って面白い。 ぱっと聴きではSV-501SEのほうが良い音に聴こえる。 高音も低音もよく出るし解像感もあって華やかで柔らかだ。 HK-300BSに替えた直後は低音が減ってやや音が細くなった感じがするのだが、しばらくすると1音1音に力が有って音がなんとも透明なことに気づく。 Telefunkenに替えたことで透明感がぐっと増したからか。 音に力があるのはトランスの寸法のせいだろうから、SV-501SEには分が悪い。 

なるほどSVは貧弱なトランスと薄っぺらなシャーシを補うために太めで華やかな音作りがされているのだろうが、こうやって並べてみるとそれが「人為的」であることがばれてしまう。 悪いことにその音作りが透明感を減らす方向へ作用してしまっているので、ときおり音がまとわりつく感じがある。 これはプリ球を交換することで改善できるかもしれないので、早速球を探したい。

HKの方はいろいろ手をかけて改善したわけだから、SV-501SEも少し手をかけてやらないと不公平だろう。 透明感の改善には球の交換とカップリングコンデンサのグレードアップが良さそうだ。 まだまだ良くなるだろうから、改善したら再評価しよう。

2011年4月23日土曜日

Telefunken ECC83

沼にはまってまた球を買ってしまった。MullardのECC83にプリ球を替えたばかりなのに、こんどはTelefunkenになった。たまたまメールで無印だけどお買い得品のオファーが入ったので躊躇なく買った。



Telefunkeはまったくの美音だった。Mullardのように艶も出さず、細かい音を良く拾う割に神経質にはならない。 まるでMullardが俗っぽいものとして見えてしまうくらい神聖で無表情の割に慈悲深い。

不思議な感覚だが憶えがある。そうだった、ここにLINNの慎ましくも荘厳な音を感じた。

しばらく球はこのままにしておいて、しまってあるLINNのNINKAで聴いてみたくなった。

2011年4月12日火曜日

Golden Dragon 300B Superが来た

ヤフオクで落としたGolden Dragon 300B Superが来たので、ヒノのHK-300BSに付けてみた。 ついでにプリ球もMullardの高信頼管CV4003からヤフオクで落としてあったMullard (EICO) ECC82というのに交換した。

このEICOマークの球は電源投入と同時にピカっと光るのが気に入らなくてCV4003の方を使っていたのだが、こっちの方が音が太いので、昨晩からこっちにしている。


なぜかDP1sの写真はアップすると上下に縮むみたい


さて、音は変わったか? すごく変わった、それも好みの方にずいぶんシフトした。 実はTU-8300のプリ球の12AT7の交換球を試していたときに偶然出会ったGolden Dragonの音は気に入っていたので、今回も期待してたけど、あたりで良かった。

まず高音が抑えられ中低音が厚くなった。音に陰影が出るようになり、声や弦が1つずつ自己主張するようになった。特にささやくような音はグッと来る。 その代わりエコー感は減退した。キット屋さんのチャートでは「シャープかつクール」ということになっていたので心配していたが、今回の組み合わせでは明らかに「大変ソフトでウオーム、おまけにシャドー」である。

全体に音がダンゴになったとも言えるが409 Specialの様な何でも出しちゃうタイプのスピーカーを鳴らすならこれで良いのではないだろうか。 Galloに繋いでたしかめてみたら超癒し系の音だった。 Galloとは合わないが柔らかで太めの刺激の無い音だ。 しかし出るべき音はちゃんと聴こえる。 こういうのがジェントルマンの英国流なのか。 いずれにせよ大人びた好みの音だ。 

これでなんとか出来の良いSV-501SEを(価格差分は)ぶっちぎれたかもしれない(笑)


今日はシグマDP1sで撮ってみた。 先日来のカメラの買い替えの悩みの答えは、GXRもX100も買わず、DP1sをDP1xに買い替えようと思っている。 DP1sが気に入らないのではなく、DP2とDP1sは操作性が違うので、同じ系のDP1xに替えたいというのが理由である。 たぶん撮れた画に差は無いと思う。

2011年4月11日月曜日

SV-501SE ~ 補足

試しにEHの300Bをはずして曙光のナス球を付けてみた。

音は・・・高音が抑えられて音が全体に大人しくなり解像感が減退した。 やはりSV-501SEにはオリジナルのEH 300Bとの相性は良い方なのだろう。 今週はGolden Dragonの300B Superが来るからそれと組み合わせるとどんな音になるのか楽しみだ。

案外球交換の効果もあるのかも知れない・・・

2011年4月10日日曜日

SV-501SE 音質評価 その1

SV-501SEの音質評価をしてみた。「その1」としたのは評価が後日覆ることが有るからだ。短時間でのオーディオ機器の評価は結構難しくて、後日に機器そのものが馴染んで来て改善することのほうが多い。 評価はAH!のNjoe Tjoeb 4000 superbとエジソンの409 Specialを使って行っていることを付記する。 環境が違えば評価は変わるだろう。




SV-501SEは300Bのシングルアンプだ。 初段の6MB8もパワー管の300BもEH製である。EHの真空管は音は柔らか系でボケてるようにも聴こえるがそうではない、柔らかいのだ。 EHは現行球のなかでは安価な部類に入ると思うが、音は柔らかで表現はそこそこ、響きは良い方だ。今回は球は替えていない。

このアンプの音の傾向は柔らかで明るくて万能型のハッピーなサウンド。 中低音が豊かで高音はパンチが有るがやや先が丸い。小型SPを鳴らすのに理想的だ。球を替えると傾向は変わる可能性はあるが、全体に太めの音で繊細感は薄い。球の変化に敏に反応するタイプではない感じ。高価な球をあてがっても費用対効果が現れにくいかもしれない。

音場はあまり広がらない。ボーカル、ラッパ、ギターなど1個1個を混ぜずに前に出してくる音は得意で実に良い音がする。 エコー感はあるが広がる方向ではなく漂う方向に作用する。

周波数特性はあまり広くない。重低音は出ないし、ギターをはじいた時の「ピン」という系の音が尖って聴こえにくい。高音はパンチはあるもののその先の方は緩やかに下っている感じがする。 JENSENのコンデンサをカップリング用にするとこのあたりに効果があるらしいが、そもそも出力トランスが小さめなので周波数的な限界はあるだろう。

しかし全体に11万円という値段を考えるとなかなか良い買い物だと思う。 音に「華」があるし、何より「誰が聞いても良い音」を実現できる。 ただ30万円級のアンプとはHi-fi的な立ち位置が違うので誤解しないほうがいい。ハイエンドの装置と繋げるとがっかりするかもしれない。

調子の上がってきたヒノの300Bに対してでも低音の量感以外はHi-Fi的見方では負けてる。

(たまにはDP2で撮ってみた。フォビオンの透明感が好きだ)

2011年4月8日金曜日

ヒノ・オーディオHK-300BSのこと

409 Specialが鳴らないから買ったものの、ヒノ・オーディオHK-300BSとの組み合わせはイマイチだった。WE300Bは使うのがもったいないので曙光の300Bに替えた。Galloに繋げて聴くと中高音は見事に伸びるが声が前に出てこないことがボサノバ好きの自分にはイマイチな理由だ。世間の評判は悪くないし、何より物量が突っ込んである立派なアンプだ。SV-501SEと比べる術もなくこっちの方がつくりは立派だ。


プリ球はいつの場合も全体の音色を左右する。いっそのこと501SEと同じ6MB8ならもっと音は太いだろうに残念だ。ebayを捜してMullardの高信頼管に交換した。音は少し良くなった気がする。

このまましばらくエージングしてからじっくり評価したい。

サンバレーSV-501SE やっと完成

TU-8300は安定している。音は特に尖った所も無く今のところキット屋さんのKit LS3と組み合わされていて別な場所で無難に仕事をこなしているが、実のところこの組み合わせではもう少し高音が抑えられた方がいいというか、もうちょっと音が太くなってくれたほうがいい。たぶんKit LS3の高音が強いからだろう。

それが解消できないかと思い少し前に購入したSV-501SEが未完成のまま放置してあった。それで今回の409との組み合わせはヒノ・オーディオのHK-300BS(WE300仕様)を購入した。放置してあったのは完成間際の調整で抵抗から煙が出たからだ。中学生のころからやってるはんだ付けには自信があったし配線ミスも考えられないのに・・・それなのに煙がでたのだ。それでメゲていた。


しかし放置され座布団の上に裏返しにされたままのSV-501SEのまわりにいろんなものが集まって部屋が汚くなってきたし、嫁から布団を干すのに部屋を横切れないという暗黙のクレームも感じていたので、実は先週末に再度完成に挑戦した。

抵抗器を新しいのに交換して念入りに配線チェックし、半田も一部抑え直して、再度電源を入れた。結局は同じように抵抗器から煙が出た。それも試験のために電源を入れた時は何にも起こらず、電源SW切った瞬間にでるのは前回と同じだった。

やや暗い気持ちで取り説をもう一度読み直したら、テストでは真空管を挿さない無負荷状態なので電源SWを切ったとき、抵抗器表面の塗料が熱で燃えて煙が出ることが有るが「気にするな」と書いてあった。 ならば最初から抵抗器を2Wから5Wくらいのものに替えておいてよね。

音出しをして思った、「キット屋さんの音作りはうまいな」。初段の6MB8は音が太い。EHの300Bはやや細いはずだがアンプ全体としては音はドンシャリで柔らかい。小型SPを上手に鳴らすに違いない。TU-8300と交換してKit LS3と組ませてみたいと思った。

2011年2月7日月曜日

TU-8300の300B

TU-8300に曙光のナス管300BCを付けたので昼間に大きめの音で鳴らしてみた。

う~ん・・・・。前言撤回、かな。オリジナルの曙光300B-98のほうが元気でバランスも良い感じだ。 ナス管ではおとなしくなりすぎぎて、確かに大人の音かもしれないけどこのアンプでは音が暗くなる。300B-98では高域のツヤっぽいところが全体を好ましい音にしているようだ。設計者がこのアンプの音を300B-98を基準に追い込んだという話を聴いたことがあるが本当だろう。

TU-8300は良いアンプじゃないかな

ネットでのTU-8300の評価の掲載はたくさんあるが、おおかたの評価は「中庸」らしい。

しかし私はTU-8300が結構気に入ってる。音が明るくて素直、やりすぎたところが無いのが良い。しかし最低限VRはアルプスのRK-27に交換、フィルムコンデンサ6個は東一のVitamin-Qに交換する必要がある。付属のVRは特によろしくないので最初に取ってしまった。しばらくVRパスして聴いていたが不便なのでソフトンのアッテネータとアルプスのデテントの両方を買って両方試してみたが、音はアルプスの方が良いと思った。

球はを好きなのに交換すればいい。私はプリ球をGolden Dragon 12AT7に替えた。パワー球には曙光の300Bナス球に置き替えるつもりだ。

トランス交換にはたぶんJamesが一番良いのだろうが、そこまで手を出すとコストがかかり、TU-8300が安価なことが台無しになるのでやめておく。


おまけに付いてきたKT-88を付けてみたら音の切れ味が上がり鋭くなったが軽くもなった。 ポップスなどを聴くなら嫌な音では無いだろう。Kit LS3が元気になった。



今は曙光のナス球300B。低い方もかなり出てやっぱりこの球は良い。

6SN7は結局・・・

7N7を6SN7へ変換するコネクタは入手できたものの2個買ったら1個不良でうまく鳴らず。交換もめんどくさいので放置した。ついにはキット屋さん推薦のTUNG-SOL 6SN7GTを買うことにした。


音が落ち着いている。破綻無い音だが細くもならず音楽性もあるので結構気に入った。

結局これがベストなのだろう。いろいろ試した結果、SV-2A3にはプリ球TUNG-SOL 6SN7GT、パワー球曙光2A3Cが一番だと思う。あとはサン・オーディオでSV-2A3アンプのカバーでも買おうか。