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2017年8月30日水曜日

Moode 3.8.4 安定版出ました

最近のMoodeは音はイイのだが安定しなかった。

先日出た3.8.3には大いに期待していたのだが、3.8同様にNAS経由の音楽データベース周りがダメで、スキャンした音楽データが多いと必ず動かなくなる。具体的にはだんだん変な動きをし始める、音が途中で止まる、同じフレーズを繰り返す、しまいにはうんともすんとも言わなくなるのだ。

かといってVolumioは至って平面的な音を鳴らし続けていて、前回試したBBBのBotec版だけが別格でラズパイ環境では納得いく音は出ない。ただしBBB版は音楽を鳴らす以外のプラグインなどの機能はメニューはあるが未実装でラズパイ版のままになっているベータリリースなのだ。

今朝、Moodeが3.8.4になってるのを見つけたので早速試してみた。結論から言うと今回のは安定板だった。違うDACを載せたラブパイ3セットで試しているが実感として安定したことがはっきりわかる。


これはイイ。それでI-Sabre V3 DACの載ったラズパイでLCD表示の設定までやってみたがちゃんと動いている。引き続き様子を見るが今回は期待できると思う。


2016年12月15日木曜日

MoOde 3.1とDACまとめ

今日の時点でのまとめをしてみた。

MoOde 3.1は今のところ音質面ではVolumioやRuneAudioを凌ぐ最強のプレイヤーで、BBBのBotic7に追いついたと考えていい。ただしBotic7の方はMPDが古くて日本語が化けるので工夫を要するのが難点で、総合75点くらいに留まる。誰にでも勧められるものでは無い。

MoOde 3.1で試したDACは3種類、msBerryDAC, I-Sabre V3, SabreBerry32である。

msBerryの場合、ドライバは標準のHiFiBerry Pro Plus、低音がやや薄いがその分伸びがあってきつくならない中高音が光る。標準ドライバで設定に難は無く評価点は85点。

I-Sabre V3は情報がフランス語で取りにくい。せめて英語にしてほしかった。MoOdeの場合このDAC用にドライバが最初から入っていて楽だった。出力調整用のハードを持たないためソフトウエアボリュームなるのが難点。評価点は85点。

音はSabre ES9023の美音。msBerryのようにPCM5122で頑張ってるわけではなく、もともとDACチップが美音なのだ。アナログ回路は凝っていないが電源は頑張って、+6Vを供給して内部で安定化したうえでDACとラズパイに分けて供給している。音はやや温かみがあって緩さがある。素のES9023の高解像ビシバシ系なところが弱まって野太く優しい面があるのは音楽的と言っていいのか?

Sabreberry32はSaberの良さ、アナログ回路のパーツの良さがハイファイ的、高解像ビシバシ系の音質だ。追加回路のハードウエアVRが使えるように頑張ってドライバも独自に用意している点も評価できる。LCD表示の解説もありがたかった。 音質はハイファイ的には95点であるが、長時間で聴き疲れがするのでその分引いて90点としておいた。

長く聴いてるにはmsBerryが(低音でないけど)自分にとっては一番いい。

2016年9月16日金曜日

IQaudiO PI-DAC+ を買ってみた

Volumioのメニューに出てくるDACにIQaudiOがあったので買ってみた。

音質面はPCM5122に左右されてしまうと思うが、HiFiBerryとの差異も面白そうだし、なによりVolumioのメニューにあるということは、ある程度試されているので動作に安心感があった。
PI-DAC+から出る音はPCM5122のそれと同系の音だが、シルキーでスムーズだ。低音は軽いが我家のAltec 755Aで鳴らせばそれなりに低音もボンボン言わせることもできる。

VolumioではPC-DAC Plusで認識し、音量調節も可能だ。



ついでに買った専用ケースは組立に苦労したが、先ほどサイトを見たら無くなっていて新しいシリーズになっていた。確かにこのケースはひどかった。

HiFiBerryとの比較では僕はPI-DAC+の方が好みだ。鳴らす環境にもよるがひずみ感が低いのが良い。音像的にはHiFiBerryと同じくややセンターが引っ込むが、Sabreとの比較では分が悪い。

点数で表すと、I-Sabre V3 90点、HiFiBerry DAC+  70点、PI-DAC+ 75点、というところだ。

あとは期待のnabeさん作のmsBerryDACを試してみたい。Webページを見る限りはアナログ回路設計だけでなく、Linuxのソフトウエア開発も詳しく独自のブログシステムを公開している。 僕はデジタルとソフトウエアなどの仕事をしているので、nabeさんのレベルの高さは十分理解できる。

そのnabeさんの自信作とあれば買うしかない。先日まで欠品してたが今は買えるようになっていた。

2016年9月5日月曜日

HiFi Berry DAC+ の場合

HiFi Berry DAC+が到着した。 専用のメタルケースを併せて買ったので組み立ててみた。


蓋を載せる前の段階でこんな感じ。組立の取説は無かったのでものすごく苦労したが、Webの取説があったのでそそれを見たら差ほどむつかしくはかなったが、案外適当なもので樹脂のものでもよかったかもしれない。

Volumioを入れるのには(いずれのDACの場合も)以下の手順でやっている。

 1.Volumio RC2 volumio-0.979-2016-08-20-pi.img を落とし、展開しておく
 2.Micro SD Cardに内容をイメージとして書き込む
 3.一度このイメージでVolumioを立ち上げる。その時画面とKBをRaspberry Piにつけておく
 4.立ち上がったら、VolumioにログインしてコマンドからRaspberry Piを最新にする

    sudo apt-get install binutils そして sudo rpi-update

当然ネットにはつながってる必要がある。このコマンドを入れると実施の確認が出るのでYを入れて処理を進ませる。 これでRaspbery Piが最新になるので再起動。

ここでたいていはカーネルパニックになって立ち上がらなくなる。Raspberry Piが最新ファームに上がったことで、OSが前回のままでは上がってこれないのだと思う。

それで再度上記(1)~(3)を行ってみる。SD CardはSDカードフォーマッターで初期化するのを忘れずに。 新しいVolumioで再度立ち上がったら、VolumioのOSであるRaspbianを最新に。

 5.sudo apt-get update
 6.sudo apt-get upgrade

これで最新ファームウエア、最新Raspbian、最新Volumioになる。


HiFi Berryの利点はVolumioとの親和性。ボリュームコントロールを含め、すべての機能が動く。

先のI-Sabre V3の時は、HifiBerryとして動かす必要があり、ボリュームコントロールは効かなかったので、こちらの方が使いやすいと思う。

Hifi Berryで音出ししてみて最初はずいぶんPCライクな音だと思った。つまりオーディオ用じゃないという意味だ。低音域もずいぶん軽くて高音も穏やか、中域のおとを中心としたナローで無難な音の展開だ。

それで慣らしに入ったのだが、I-Sabre V3の強烈な音とは比べ物にならないくらいにしか上がってこない。 Volumioとの相性は良いので残念だが、このままのレベルではないだろうと想像した。

基板上のDAC素子はBBのPCM-5122だ。I-Sabreのほうは最新のES9023なのでHifi Berryに分が悪いかも知れないとは思っていた。 しかしここまで差が付くのは別な理由があるはずだ。

2016年8月26日金曜日

Raspberry pi 3でVolumioでTRV-DAC1.0SE

オーディオは小型化している。特に常用アンプはいずれもシングルになった。
SPもLowtherか755Aがほぼ90%、ボリューム上げない環境なので反応が速い方が音がよい。

手のひらサイズのコンピューターはいろいろあるが、一番有名なのが今ならRaspberry pi 3であろう。 特に他の手のひらサイズと比べて優位かどうか微妙だが、速度は一番速くて値段も5,000円くらいだ。 

pi3

教育用で広まったardinoもあるけどこちらは制御用途に適していて、Raspberry Piは小さなパソコンとしての機能がいろいろ搭載されている。

音楽再生用の手のひらコンピューターの場合、処理が重いためにRaspberry Piを使うことになる。

最初にJRiverのMediaCenterを入れてみた。MediaCenterは僕がWindowsで常用しているソフトウエアで音もなかなか良い。

1

入れ方は以下の通りだ。

http://yabb.jriver.com/interact/index.php/topic,106027.0.html

小一時間くらいでたちがるようになったが、Raspberry Pi 3でも重たくて実用にはちょっと無理かなという感じだった。 それでいろいろ探していてVolumioというパッケージを見つけた。

VolumioはOSとしてRaspberianを使っているようだが、音楽再生用に最適化してあり、OSと音楽ソフトが一体になっている。


















日本語表示もできて便利、速度も遅いが何とか使える水準だが、USB DAC/DDCとの接続性が悪い。手持ちで試して動いているのはXMOS搭載のTRIODE TRV-DAC1.0SEだけ、BabyFaceはもとよりHiFace Evoが認識されない。

それでXMOSで使ってみた音の感じはWindows10/Jriverに比べるとやや閉塞的、ややニュアンス不足、真空管アンプなのにトランジスタのような音になった。

もしかすると重量のある立派な筐体にいれると改善するかもしれ無い。

Widows/Jriverにすぐにとって代わるのは無理そうだが、基板型のDACをRaspberryに載せて一体型にする方が全体の仕掛けが小さくなっていいだろう。

それでI2Cインターフェースでつながって、親子基板のように搭載できるDACの中で、フランスのAudiophonics社のI-Sabre V3というものを1万円くらいで注文した。音が期待通りだったらうれしい。