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2012年1月20日金曜日

AGI 511 ~ Poor Man's Levinson

AGI511を買ってからだいぶ時間が経ったので、そろそろどんな音なのかを書こうと思う。

僕の買った中古品は程度はそこそこのもので、VRに若干のガリがある。新品の時の音とは違うとは思うが、今でも結構すごいプリアンプだった。 

AGI 511の音は「硬くならない美音」「シルキーの手前、のびやかな高音」「コクのある中音」「広い音場」だった。 同時期に買ったCounter Point SA3-1がやんちゃで過激な音だったので注意ががそっちへ取られてしまって評価が遅れたのだが、まったくもっていいアンプなのだ。その後に買ったSunAudioのSVC-200もなかなかのものだったので、手持ちのSV-501SE 300B Single AMPのプリとしてどっちを選ぶかいろいろ聴き比べてみた。

僕の買ったSVC-200は前のユーザーが音に悪影響があるバランスVRやテープモニター切り替えをパスさせて、コンデンサを優良なものに交換して、さらに整流菅をWestern Electricのものに変えてあるような「マニアもの」だった。 たぶんSVC-200では最高の音になってるのだろう。 球は好みでSIEMENSからRCAの12AU7クリアトップに変えた。 

SVC-200の音は「正確」「くっきり」という感じだ。 雰囲気はあまり出なく、音場も広い方ではないが、一音一音をしっかり出してくる。 SV-501SEと似た傾向の音だと思った。 当然SV-501SEと組み合わせると似たような傾向が重なってしまい、音場がさらに狭く感じた。 音も全体に硬く低音が弱めだ。

必然的にSVC-200とSV-501SEは組み合わせられないと思った。 もう1台持ってるSound Exploror EL660IIプリアンプを付けてみた。 こちらの組み合わせでも音場は広がるのだがニュアンスが足らず音も硬い。 このアンプでは解像感が高いことが災いしてるようだ。


AGI 511 + SV-501SEは欠点を消し合って大変いい組み合わせだった。 SV-501SEの柔らかめでも一音ずつはっきり表現し、音場が狭めな欠点をAGI511が引っ張って、大変広い音場、伸びやか美音に仕上げてくれる。 しかし300Bは曙光の300BSナス球じゃないとだめだ。 エレハモのGOLDを付けたが音が引っ込むし、Golden Dragonでは低音が痩せる。 たぶんサンバレーのVer.4と同等品だと思うが、低音がしっかり出てなかなかいい。

AGI511はお買い得だった。 好みの音だ。