有名な三菱P-610MBユニットを使ったSPシステム ベルウッドランジング LS-20Wをサブシステムとして使っている。 メインのTrusonic FR80を抱いたベルウッドのシステムがあるので、このLS-20Wは売却しようか迷うことが有って、そのたびにじっくり聞いてみても、結局は「手放さない」という結論になってしまう、ある意味困ったスピーカーシステムだ。
このスピーカーはP-610MBのエンクロージャーとしては小ぶりな方だが、音は実にダイナミックで低音も結構出る。 聞けば箱の材料は「栗の木」。栗は鳴きも少ないし重いのでSP箱の材料としては向いているのだが、実はかなり硬くて加工が大変、材料も高いらしい。
しかしあえてそんな材料を使って作ったSPの音はさすがに素晴らしい。個人的にはP-610MB用に作られた他のシステム、特に純正箱をはるかに凌駕する音だと思っている。
で、このシステムから出る音はどんな音かと言うと、Jazzが聞ける、Classicも行ける、全体に陽性だがAltecのそれとは一線を画して、コーンの内部損失がそれなりに有るなり方をする。 P-610MBは中域に少し陰になるところが有る。これが低音の量感につながるのだが、下手をすると音が引っ込む。 ぎりぎりのチューニングだと思った。
ラッパを鳴らした場合、Altec 409を使ったダック電子堂システム比で音は暗めになる。コーンが軽いので音は速いのだが、いろいろ考えて出してます的な感じで、多少常識が有る感じになる。
一方の409は言いたいことは全部言っちゃうし、ある意味何も考えてませんというなり方なのだが、古めのJazzを聞くとずっぽりハマるのでこれもこれで良い。 余談だがTrusonicは同系だが少し線が細めになる。 高音が伸びてるが細めになってるのが原因だろうと思っている。
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