昼になって音量を確保できる状況になったので試聴を再開した。
基本的に同じ傾向の音なので(同系のDACチップ)大差があるわけではない。
両DACチップとも低遅延Linuxカーネルの影響が大きかった。音がはっきりし、解像度が上がり、音の総数が増えるのでボリュームを上げたような錯覚を覚える。 Standardへ戻してみると音がやせっぽちになった。
IQaudIO Pi-DAC PROは以前の試聴でもっさりした感じがあったのだが今回はそれは払しょくされた。高音から低音までよく出ていい音だった。どうやらMoOdeの標準機になってるようなので当然かもしれない。
msBerryDAC PROの方はいたって高い透明感、高解像で鳴ってくれる。しかし低音が軽いのがやはり残念。 明らかにPi-DACより低音の量感は少ない。
軽い低音が中高音の透明感アップに寄与し、高品質コンデンサと相まってこの音を作っているのだろう。 もしかしてハイパスフィルターが割と高い周波数から入っていて、低音域の余計な音をださない設計になっているのではなかろうか、などとカーステでのハイパスフィルタを入れたときの感じに似ていると思った。
MoOdeではチップのディジタルフィルタを選択できる。各々のフィルタで音が変わるので聞く環境に合わせて音を調整可能だ。変化は微細だが全体への影響はけっこうある。
msBerryDACでは"Ringing Less Low Latency FIR"というのが高音が大人しくなり低音が増えてアナログ的な音になったので、これを使うことにしたが、Pi-DAC PROのほうは"Low Latency IIR with-emphasis" が良かった。
低遅延カーネル恐るべし。BBB Boticとの比較もやってみたいところだ。
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