2025年6月26日木曜日

SV-6V6SE ヒューズで音が変わった件

 先日の整流管テスト中にヒューズが飛んでしまったので、新しいヒューズに変えたら音が変わってしまい、これまでのテスト結果が正しくないように思えたのでヒューズテストをしてみた。

250V 3A定格のヒューズをいくつか集めてみたが、オーディオ用は含まれていない。オーディオ用も手配したかったのだがすでに廃番みたいな扱いになっていて、売ってるところも少ない。きっと7000円とかのぼったくり価格をつけてたからそうなったのではないかと想像している。

通販で一番種類があったMONOTAROで手配した。

テストは合計4種類。富士裸子工業 、坂詰製作所、小糸製作所、ELPAの各250V 3A 通常仕様のもので、特に遅延型とかではない。

 富士裸子:高音出ない、柔らかい、中音いい、解像度良くない、低音は普通

 坂詰:高音出る、音が明るい、パンチある、低音は普通

 小糸:高音出る、キラキラしてる、力強い、中音出る、低音普通

 ELPA:高音出る、キラキラしてる、明るい、ハイエンド控えめ、低音普通、まとまりよい

となった。最終的にどこでも買えるELPAで問題なかったのだがせっかくなので坂詰製作所のものを採用した。


2025年6月15日日曜日

(続)整流管 5AR4の聴き比べ SV-6V6SEにて

 前回のテストから確かめなおした結果、印象が変わったことがあったので書いてみた。

まず、PSVANE 5AR4の印象については、結果はおなじくダメだった。

なぜに音が並んでしまうのか考えたが、低音不足、高音は過多だが5KHz未満のところで過多になってる感じ。高音がそのまま伸びていくならば音場は広がるはずなのに広がらない。オーディオ用で使わないほうが良いと思った。


ついでにTUNG-SOLについても再確認した。

こちらは先回よりだいぶいい印象になった。高音は柔らかいが伸びていて、低音もほどほどに出る。ボリュームをある程度上げないと真価が見えないタイプかも。

東芝も再確認した。

先回のようなすべて良いという印象から変わって、骨太の音であるが高音の伸びが今一歩の印象になった。再確認したJJはいたって広い周波数特性で優等生ぶりは変わらなかった。

結局どれにするか? 

SOVTEKにしようかと思って再確認してみたらこちらも高音の伸びが足らず、中音あたりで団子になるためモヤる。ソフトではなくモヤってるという感じになった。時間経過でやや良くはなるが全体には変わらず。東芝の劣化版みたいな位置はかわらなかった。

TUNG-SOLに戻して再確認を、と思ったらアンプの電源が入らなくなった。ヒューズが飛んだ模様。劣化か?

気を取り直してヒューズ交換しTUNG-SOLで再確認したら前回よりいい感じで鳴っている。もしかしてヒューズが切れそうだったことも音質に関係あったかもしれず、よくわからないままTUNG-SOLをそのまま据え置くこととした。




2025年6月14日土曜日

整流管 5AR4の聴き比べ SV-6V6SEにて

 以前キット屋さんのプリの時に整流管5AR4の聴き比べをやった。あの時はパワーアンプに山本音響の2A3シングルをつけていて、音源はroonだったけどBridgeにWindows11のPCを使ったためややハイ上がりの音だった。

USB DACを接続する際に低遅延にするためのいろんな工夫があって、有名なのはXMOSのチップとドライバ、またはドイツRME社のDAC(ドライバが逸品です)などがあって、最近になってWin11のUSBドライバでWSAPIなるものが完備されてずいぶん音がよくなった。DACについてくるXMOSのドライバと遜色ないくらいになってきた。

ただ、個人的にはUSB経由でDACをつなげるのをお勧めしない。理由は音がかわってしまうから。特にWin11のWSAPIはハイ上がりでダメ。USBだったらRMEのDACを買って専用ドライバでつなぐばあいはメーカーがバランスを担保するので良い。

ここ最近、僕は「同軸ケーブル」でしか接続していない。

LinuxのALSAについても信用していないので、Linuxでropiee roon bridgeを使う場合もUSB接続でなくNorth Fox Digi同軸HATを載せてDACとは同軸接続にしている。

そういうことでハイ上がりの環境から脱したため、あたらめて5AR4を聞き比べてみた。


SunAudioのSV-6V6SEを使っている。いろいろ試したけどこのアンプは物量が投じてあるため音が安定していて、低音から高音まできっちり出る。6v6ごときに使うべきでないくらいの税多岐な大型トランスを搭載していて、カップリングコンデンサは安価で癖の少ないASCだ。

左からJJ, 東芝、SOVTEK、PSVANE、松下、GEとなっている。そのほかに前回絶賛した復刻TUNG-SOLがある。これらを聞き比べてみた。

1位:東芝

   全体にメリハリがある。東芝球は骨太だが高音が出ない印象だったがこれは違った。

   骨太だが低音から高音まで伸びやかに出て明るい音、これが一番だった。

2位:JJ

   こんな優等生がいるのか、という印象。低音から高音までよどみなく、メリハリも

   ほどほどの優等生的な音。JJはECC82の時も同じような印象だった。

   全体に統制がとっていて抑制がよく効いた音。常識的なのでつまらない、かな。

3位:SOVTEK

    東芝から骨太を取って中庸に置き換えたような感じ。全体に音の雑味が多いけど

   安価だから許す。

4位:GE

     東芝をもっと良くした感じ。はっきりした音でやや疲れるかも。やや高い。

5位:松下

   柔らかで上品なシルキーな音。これはこれで悪くない。松下管は個人的に

   毒消し君と呼んでいて、他の12AU7でも凹凸をまとめる力があった。

6位:TUNG-SOL

    全体にソフトで高音があまりでなかった。それではっきりしない音になった。

   以前のハイ上がり環境だったのでベストとしたが今回の環境では凡庸だった。

7位:PSVANE

   何で?と思えるくらい変。下から上まで音が全部出てずらっと並ぶ感じ。

   奥行感がゼロになった。エージングで変わるかもなので要再調査かな。