以前キット屋さんのプリの時に整流管5AR4の聞き比べをやった。あの時はパワーアンプに山本音響の2A3シングルをつけていて、音源はroonだったけどBridgeにWindows11のPCを使ったためややハイ上がりの音だった。
USB DACを接続する際に低遅延にするためのいろんな工夫があって、有名なのはXMOSのチップとドライバ、またはドイツRME社のDAC(ドライバが逸品です)などがあって、最近になってWin11のUSBドライバでWSAPIなるものが完備されてずいぶん音がよくなった。DACについてくるXMOSのドライバと遜色ないくらいになってきた。
ただ、個人的にはUSB経由でDACをつなげるのをお勧めしない。理由は音がかわってしまうから。特にWin11のWSAPIはハイ上がりでダメ。USBだったらRMEのDACを買って専用ドライバでつなぐばあいはメーカーがバランスを担保するので良い。
ここ最近、僕は「同軸ケーブル」でしか接続していない。
LinuxのALSAについても信用していないので、Linuxでropiee roon bridgeを使う場合もUSB接続でなくNorth Fox Digi同軸HATを載せてDACとは同軸接続にしている。
そういうことでハイ上がりの環境から脱したため、あたらめて5AR4を聞き比べてみた。
SunAudioのSV-6V6SEを使っている。いろいろ試したけどこのアンプは物量が投じてあるため音が安定していて、低音から高音まできっちり出る。6v6ごときに使うべきでないくらいの税多岐な大型トランスを搭載していて、カップリングコンデンサは安価で癖の少ないASCだ。左からJJ, 東芝、SOVTEK、PSVANE、松下、GEとなっている。そのほかに前回絶賛した復刻TUNG-SOLがある。これらを聞き比べてみた。
1位:東芝
全体にメリハリがある。東芝球は骨太だが高音が出ない印象だったがこれは違った。
骨太だが低音から高音まで伸びやかに出て明るい音、これが一番だった。
2位:JJ
こんな優等生がいるのか、という印象。低音から高音までよどみなく、メリハリも
ほどほどの優等生的な音。JJはECC82の時も同じような印象だった。
全体に統制がとっていて抑制がよく効いた音。常識的なのでつまらない、かな。
3位:SOVTEK
東芝から骨太を取って中庸に置き換えたような感じ。全体に音の雑味が多いけど
安価だから許す。
4位:GE
東芝をもっと良くした感じ。はっきりした音でやや疲れるかも。やや高い。
5位:松下
柔らかで上品なシルキーな音。これはこれで悪くない。松下管は個人的に
毒消し君と呼んでいて、他の12AU7でも凹凸をまとめる力があった。
6位:TUNG-SOL
全体にソフトで高音があまりでなかった。それではっきりしない音になった。
以前のハイ上がり環境だったのでベストとしたが今回の環境では凡庸だった。
7位:PSVANE
何で?と思えるくらい変。下から上まで音が全部出てずらっと並ぶ感じ。
奥行感がゼロになった。エージングで変わるかもなので要再調査かな。
0 件のコメント:
コメントを投稿