プリアンプの導入はとにかく大事件だった。 そうです、今までプリは持っておらずパッシブ・プリと言われる切り替え器と高性能ボリュームで構成されるものを使って試聴をしていた。 その方がダイレクトにアンプの音が聞けるとか何とか言われるのに惑わされていた。
「プリアンプ無しでパワーアンプの評価は出来ない」
キット屋さんのブログにプリアンプは必須と書いてあったのに、これを軽く見てましたね。本物のプリアンプは全然違っていたし、過去に試聴評価してダメ出しをしたパワーアンプに濡れ衣を着せて罪人にしてしまった感じがしている
今回はヤフオクで2台買った。写真にあるカウンターポイントのSA-3.1とAGI 511だ。 ちょっと聞いてみた感じではどちらも良い音なのだが、カウンターポイントの方が熱く、AGIの方が伸びが良いようだ。 詳しく聴かないと何とも言えないのでAGIは後日詳しく書く予定。
このSA-3.1は無改造だったので、まるでR32 GT-Rの無改造車を見つけた様な気分になった(もっともGT-Rのほうはまずあり得ないのだが)。 球はすべて6DJ8でなじみ深いものだ。 2本がフォノで1本がライン用なのだが、フォノはソネッティアのセドレーを持っているのでたぶん使わないだろうからライン球だけをいろいろ交換してみた。
もともとSA-3.1は音が熱く、1音1音しっかり出るのでどの球を選んでもそこそこよく歌うのだが、結果的にはBugle Boyと東芝が残った。 本当はそろそろSIEMENSのCCaの出番だろうと思っていたのだが付けた結果はフラットでおとなしめのクラッシック向け優等サウンドになったので却下した。 いろいろ聴いて最終的に東芝6DJ8にしたのだが、最近は東芝の出番が多いのでストックを増やしておいた。
SA-3.1を接続して変わったことは以下の通り。
* 音に抑揚とニュアンスが付加された
* 伸びやかさが増した
* 歌手の発音が聞き取りやすくなった
* 音楽が音楽として鳴るようになった(今までは音が鳴っていた感じ)
パッシブ・プリの時は音が点と点として鳴っていて、そこを直線で結ぶような感じになっていた。 プリアンプを通すと、その点と点を自由曲線で結ぶように、実は直線ではなくてその線は微妙に曲がっていたりカールしていたりしてることがわかるようになった。 音の分解が細かくなったような感じであるのだがうまい表現が見当たらない。 とにかく全部が良くなって大変ショックを受けている。
もっと早く買っておけばよかった。
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