2012年2月10日金曜日

シグマ SD1 Merrill 発表 だが・・・

SD1 Merrillが発売された。現SD1の購入者へインセンティブが用意されるそうだが、先代の社長が亡くなり、(たぶん)息子さんに代替わりして最初の大きな製品発表であるが、これは失敗かも、と危惧した。

総じて人は他人に良いことを言うのは易いが、嫌なことを言うのは嫌がる。一度発表してしまうと、それを聞いた他人は自分の都合のよいように解釈して期待して待っているものだ。 もしかしてその期待が裏切られると何をどうしても期待通りにしようとすることが多い。 そのあたりの人の都合良さを考慮して、慎重に動しなければならない。 僕には今回の発表がやや勇み足にも見えた。



いえいえ、SD1 Merrillが安くなったので同機能の現SD1ユーザーに40万円相当のシグマ商品を購入できるインセンティブを出すことは素晴らしいと思う。 しかし恩恵を被るSD1ユーザーの定義はどうだろう? 

「現在、現行のSIGMA SD1をお買い上げいただいたお客さまには、40万円相当の当社製品と交換できるサポートプログラムを検討しております。」

という説明だが、40万円の数字は現SD1を60万円と想定しての、SD1 Merrill 20万円との差額だろうか。

しかしお買い上げ頂いたお客様はどういうお客様か? 新品購入か、新古でもいいのか? おれは中古で40万円で買ったぞ、という人はどうなる、20万円より高かったぞ? 新品で買ったという証明はどうするのか? 新古で50万円の場合は新品じゃないけど、きっと最初のユーザーは換金目的で買ったからこんなニュースは知らないだろうから、最初の持ち主が言ってこなければ現在の持ち主が権利の主張をしてもいいのか?

こういったことがきちんと決まるまでは「相応の金額の相当するインセンティブ」などとぼかしておくことをお勧めする。 金額を公言する場合は、ルールをきっちり決めてからでないと揉める元になる可能性が大きい。 だって40万円、一般市民には大金だ。 きっと命かけて権利の主張する輩が居るだろう。

そうなるともしかすると今回良かれと思ってやったことが返って会社イメージを落とすかもしれない。 さあ、新社長さん、どう対処しましょうか? (しかし姿勢は買いますよ)

ただ中古のSD1の価格は大暴落だろう。 カメラ屋の中古在庫もあるけど、これはどうしますかね?

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