2012年7月11日水曜日

VT-25シングルアンプ

久しぶりの更新だが、オーディオは絶え間なく変化していて、単にブログの更新をさぼってただけで、今日はVT-25シングルアンプについて書いてみる。

300Bや2A3などの超メジャーな球のシングルアンプは面白くないと思った。 SV-501SEはJansenのコンデンサに交換してからずっと調子はいいし、今も良い音でなっている。 後日書くがプリはキット屋のSV-722マッキンになったのでキット屋さんの推奨組み合わせでいい塩梅になった。 以前サンオーディオのSV-2A3を持っていたので2A3もなかなかいい音で鳴るのも知っているが、単に「面白くない」のだ。




僕にとってのオーディオは機器の個性をどう生かすか、そしてどうやって自分が感動する音に持っていくか、といういかにも自己中心的な趣味なので、今の自分がどんな音が好きかだけで決まる。しかし元来平凡なものや一般的なものを嫌う傾向があるので、やや「偏屈気味」に傾いていることを知ってる。

そこでVT-25という球に興味を持った。 どんな音がするんだろう、高音がきれいでよく伸びるが低音が出ない、とかいろいろ評価があるのだが、409 Specialで知った音のエジソンさんが販売してるE25-S2というシンプルなアンプをオークションで見つけたのでどうするか迷ってたが、誰も落とさない。 人気が無いのだ。 2週目に入ったところで落札した。

回路も構成も使ってる部品もシンプルそのもの。 工夫されてる点として音のエジソンさんはVT25 A2級アンプとしカップリングコンデンサを排除してしまったということで、僕のSV-501SEのJansenによる音質向上みたいな余地もなし、しかしなかなか良さそうなことが書かれているのでとりあえず聴いてみた。 回路の仕組みは http://www.otono-edison.com/original/amp/vt25zukai.htm にて書かれている。

初めて音だししてみて音が硬いがずいぶんストレートな音だと思った。 直球しか投げないアンプだ。 VT-25はWester ElectricとRCA, SYLVANIAで聴き比べたがWEが硬め高解像、RCAが緩め、SYLVANIAが中庸だった。 プリ球の6SN7は付いてたPhilipsが中庸、現行のTung Sol(キット屋推薦)が高音は伸びるが低音が痩せ、SYLVANIAのは音が痩せてしまった。 結局WEのVT-25とPhilipsの6SN7で聴いている。 硬くてストレートなままであると409Specialがカンカンと甲高い音を奏でていてよろしくないので、プリを選定することにした。

まずはサンオーディオのSVC-200。これはE25-S2と同じような直球しか投げないので相乗効果でストレートすぎる組み合わせになった。 やや甘めのパワーアンプとは合うんだけどね。

次はAGI 511。 SV-501SEと組み合わせていたのをその座をSV-722に取られたのでこちらへ回してみた。 AGI 511は少しだけ柔らかで繊細な面があるが、音は王道そのもので、E25-S2の欠点はそのまま置き去りにされ、すこしだけ音がおとなしくなった。 過不足は無いが僕には物足らない。

次にじゃじゃ馬Counter Point SA3.1。 こいつは音が濃くて前に前に出てくるのだが、SV-501やMACTONEのパワーアンプと組み合わせた時に高音が伸び悩んでf特が狭い感じがしてお蔵に入ってた。 さてE25-S2との組み合わせは・・・・ これがなかなか良い組み合わせだった。 音が硬めなのは残るが前へ前へ出てくるのと、VT-25の得意な高音の伸びが幸いしてf特は全く狭くは感じない。 実に伸びやかな音だ。 低音の量感も出てきて409 Specialの足らない目の低音がそれでも出てくる。

あとは球を交換して調整することで満足領域になることを期待して、まずはRCAのVT-25(10)に変えてみて試してみたい。

  

0 件のコメント:

コメントを投稿