2014年6月17日火曜日

TU-8200にAudioCapを

さんざ羽陽曲折してTU-8200にAudioCapを取り付ける羽目になった。


結果オーライ、高音もちゃんと出るようになったし低音の量感も問題ない。 結局SpragueのVitamin-Qは取ってしまったが、完成度は上がったと思う。

ずっと聴いているが違和感なし、VitaminQ並の低音、張り出す中音、癖が無く聞きやすい高音の三拍子が揃った。 一応の完成形になったと思う。

2014年6月14日土曜日

音楽的な音 audioCap

300B シングルアンプに付けたAudioCapはだいぶ良くなってきた。最初は低音過多だったが今は良いバランスで鳴っている。 音も明るいし総じて「音楽重視型コンデンサ」と思った。 

低音は量感を伴いやや開放的(引き締まっているわけではないという意味)、中音が前に出てきていい具合、高音も良く伸びて細くならないしピークもない聞きやすい音だ。

値段を考えると素晴らしいコンデンサと思う。


しばらく300Bばかり聴いていたので、TU-8200に戻してみて気が付いた。

 「高音が伸びてない」

あれだけじゃじゃ馬な高音を慣らすために使ったビンテージコンデンサが仇になったのか。1時間くらい鳴らしてみたけどやっぱり高音が伸びない。 日ごろ使っているAltecフルレンジ409や755で聴く限り気にならなかったのだが、KEF 104ABにしてからは明らかに高音が伸びていないのが気になる。

先日の書き込みで「TU-8200にはSprague Vitamin Q」と書いてしまって何なのだが、実は間違っていたかもしれない。 

今晩あたりTU-8200をAudio Capに付け替えて確かめてみたい。

2014年6月2日月曜日

KEF 104ab になりました

以前購入したKEFの104だが、104abのネットワークを入手し、晴れて104abになった。



104ab化でずいぶん自然な音になった。 ネットで「最近104の高音が耳に刺さる」という書き込みを見たことがあるのだが、なるほど104と104abでこれほどの差があるのかと。 

というよりも104のネットワークに載ってるコンデンサの経年による容量抜けじゃないかと思ったので計ってみた。

結果は判断が付かないものとなった。 ELCAP 5MFD 50Vと書いてあるコンデンサも、4.2MFD 40Vと書いてあるコンデンサも、どちらも13~14μFであったため、表記の意味がわからなくなった。 もし5MFDが13μFもあるのなら異常な状態であるし、高音がきつくなった意味も理解できる。

ネットで正しい容量について調べてみたが発見はできなかった。 どなたか知ってる人が居るならばお教えいただけたら幸いです。


2014年6月1日日曜日

続・カップリングコンデンサ考察

切り札と思ったSprague Vitamin-Qが決定版にならなかったので、新たにどのコンデンサを選ぶか考えることにした。

いろいろ買って多くを試せないのでネットの書き込みを探しながら価格的に安価な現行商品の中から絵乱舞ことにしたのだが、最初は指月のフィルムコンは無難だなと思いつつある書き込みで音に一定の癖があるとあったのでパス、いろいろ探してAudioCapというのが良さそうに思えたので、早速Parts Connectionに注文、取り換えてみた。





音が出た瞬間は「これは良い」と思ったが、エージングしないと評価は出来ないのでずっと鳴らし続けている。 とりあえず低音も豊かで高音も伸びている。

今日が交換2日目なのだが昨日より音が和らかくなった。ひょっとしてこのまま高音がおとなしくなってSpragueと同じ目にあうのだろうか。 1週間くらいは待たないとわからない。

カップリングコンデンサ考察

TU-8200のカップリングコンデンサ交換実験は、結果的にSpragueのVitamin-Qが良い結果だったので、別の300Bアンプのカップリングを交換してみようと考えた。

この300Bアンプは音は素直なのだが、素直すぎて物足らない面がある。 やや高音が強めで音が音が細くなる傾向がある。 たぶんクラッシックを聞くならばばっちりなのだろうが、Jazzしか聞かない僕には合わないので、傾向として高音を抑え、低音を増やし、全体に泥臭さを足したい。

そのままVitamin-Qでは面白くないし、ビンテージコンデンサのほうが現行コンデンサよりも音が良い気がしていたので、以前から気になってたWEST-CAP 0.1μF 1000Vをヤフオクで入手、これに換えてみた。





寸法が大き目だったので取り付けるのが大変で、何とか取り付けて音を出してみた。

 「もこもこではっきりしない」「高音が出ない」「解像感が無い」

かの有名なWEST-CAP、容量も計ったみて正常だったし、端子も磨いてからハンダ付けをしたのにかなりぼやけた音だ。 エージングが必要だろうと思い、およそ1週間くらい我慢して使ってみたが改善が少ない。

 「さあ、どうしようか」 「やはりここは以前うまくいったSprague Vitamin-Qでしょう」

で、再度ebayでSprague入手、交換してみた。

 付けた瞬間WEST-CAPよりは音がはっきりしていて、全体のボケも少ない。 エージングが進めばもっと良くなるに違いないと思い、さらに1週間程度使ってみた。

「結果としては80点くらい、高音の伸びが足らない」

理由はたぶん誰かがネットに書いていた通り、要するに「古くなってる」からだと思う。容量は0.1μFあっても高域の特性が30年経った今もそのまま保たれているとは思えない。

あらためて書くが、TU-8200の場合は、SpragueのVitamin-Qがかなりベストに近いと思っている。現行のコンデンサではダメなのは、TUがそれなりに中高域が強いことが原因と思うが、多少くたびれたSprague 30年物がちょうどいい。 Sprague版のTU-8200はそれでも中高音は弱くないし、解像度もかなり高く、低音はSpragueのおかげで豊かになったがトランスの寸法の制約か、重みは無い。

ただ、今回のことでビンテージコンデンサがいつも良いとは限らないとも認識できた。