2014年6月1日日曜日

カップリングコンデンサ考察

TU-8200のカップリングコンデンサ交換実験は、結果的にSpragueのVitamin-Qが良い結果だったので、別の300Bアンプのカップリングを交換してみようと考えた。

この300Bアンプは音は素直なのだが、素直すぎて物足らない面がある。 やや高音が強めで音が音が細くなる傾向がある。 たぶんクラッシックを聞くならばばっちりなのだろうが、Jazzしか聞かない僕には合わないので、傾向として高音を抑え、低音を増やし、全体に泥臭さを足したい。

そのままVitamin-Qでは面白くないし、ビンテージコンデンサのほうが現行コンデンサよりも音が良い気がしていたので、以前から気になってたWEST-CAP 0.1μF 1000Vをヤフオクで入手、これに換えてみた。





寸法が大き目だったので取り付けるのが大変で、何とか取り付けて音を出してみた。

 「もこもこではっきりしない」「高音が出ない」「解像感が無い」

かの有名なWEST-CAP、容量も計ったみて正常だったし、端子も磨いてからハンダ付けをしたのにかなりぼやけた音だ。 エージングが必要だろうと思い、およそ1週間くらい我慢して使ってみたが改善が少ない。

 「さあ、どうしようか」 「やはりここは以前うまくいったSprague Vitamin-Qでしょう」

で、再度ebayでSprague入手、交換してみた。

 付けた瞬間WEST-CAPよりは音がはっきりしていて、全体のボケも少ない。 エージングが進めばもっと良くなるに違いないと思い、さらに1週間程度使ってみた。

「結果としては80点くらい、高音の伸びが足らない」

理由はたぶん誰かがネットに書いていた通り、要するに「古くなってる」からだと思う。容量は0.1μFあっても高域の特性が30年経った今もそのまま保たれているとは思えない。

あらためて書くが、TU-8200の場合は、SpragueのVitamin-Qがかなりベストに近いと思っている。現行のコンデンサではダメなのは、TUがそれなりに中高域が強いことが原因と思うが、多少くたびれたSprague 30年物がちょうどいい。 Sprague版のTU-8200はそれでも中高音は弱くないし、解像度もかなり高く、低音はSpragueのおかげで豊かになったがトランスの寸法の制約か、重みは無い。

ただ、今回のことでビンテージコンデンサがいつも良いとは限らないとも認識できた。

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