僕がオーディオに興味を持ったころ、もっとも話題になったスピーカーにKEF 104というものがあった。 当時の小遣いではとても買えないほど高かったので毎度カタログ見て「いいな~」と思っていた。
最近はAltec系の音ばかり追っていたので改めて確認のためにオークションで104を落としてみた。
届いた104は確かに104で、104ABではなく、ウーファーのエッジ形状からして比較的初期のものだった。 ネットワークのガリは無く、コンディションはかなり良い。ワンオーナーで大切に扱っていてくれた出品者に感謝。
音出ししてすぐにこのスピーカーがただ物でないことに気付いた。 伸びやかな高音に量感の多めだが遅くない低音。これが発売して40年近く経ったスピーカーだなんて、誰かが書いていたのだがこの40年間のスピーカーの進化は実は少ないのではないかと思わされた。
Lancer 99のそれとも違い、一言で「美音」というしかない音。Altec系のスピーカーはある意味で紙くささが良い音を奏でるのだが、実のところコーンの分割振動に他ならず、素材の音がでてしまう。
樹脂のポリプロピレン系のコーンはその点では静かなのだが、以前持っていたハーベスのような粘着性のある音でもなく実にかなり素直に鳴るし音がそれよりも軽いのだ。 ウーファーで稼げない低音を補うためにパッシブラジエータにしたのはウーファーのコーン質量をおとすためだったのだろう。
余りの美音で思わずシングルアンプで聴きたくなってアンプを交換してみた。やっぱりPPよりシングルの方が合うようだ。 久しぶりの美音に浸れて幸せな気分だ。
どうしても104ABになった時の音も聞きたくなってしまったので、104と104ABの違いはネットワークであると聞いたので交換用の104ABのネットワークを探してみたい。
それと高音がきつくなって・・という書き込みを見たのだが確かに強めだ。これはコンデンサ容量が抜けてきているためかもしれないので後日確かめてみたい。
ほんとうにこのころのオーディオは本当に凄かったのだ・・・
はじめまして!!
返信削除色々勉強になります!
今後もよろしくお願いします!!
独断と偏見、思い込みで書かれたブログですので、話半分でお願いします。
返信削除KEF 104は今は104ABになりました。 昔でていた104AB Kitなるものを買いましたのでまたまた続編を書かせていただこうかと思っております。
初めまして。
返信削除104好きの当方としまして、嬉しいブログに出会えたと喜んでいます。
昔12年間ほど夢中になって104を聞いていました。これをヒョンなことからこわされてしまい、諦めて他のスピーカーを聞いていました。その間は、音楽鑑賞にも力が入らず、いつしか音楽嫌いになっていました。
6年ほど前、これまたヒョンなことからネットで中古スピーカーを手に入れられることに気づき再び104との生活が始まりました。
やはり104素晴らしいですね。他のスピーカーとは音楽の中身が全く違って聞こえます。もう一度素晴らしい音楽の世界に引き戻されたという気がします。
さて、二回目の104生活が始まってみて思うことは。どうしても昔の鳴り方と違うということです。これがデジタル化の影響なのか、それともアンプなどの装置の影響なのか測りかねているのですが、どうしても空間形成の仕方が違うのです。とにかく奥行きが浅く、左右のバランスにしてもスピーカーの周辺に音が集まりすぎるのです。
これを修正しようと躍起となってリスニングルームの改造など色々やっていると、これが実に不思議なことに音がふくよかになり、昔のイメージとは全然違う、豊饒の音とでもいう音質に変わってしまったのです。
104の持つ底知れぬ実力、もう分かっていると思っていたはずの104、果たして製作者が意図した104サウンドとは如何に…と驚くばかりです。
もう一つ、オーディオの進化の件ですが、これについても考えさせられています。広帯域化という現代オーディオの世界ですが、帯域が広がることによって、音楽鑑賞に肝心の中域のバランスが薄くなり、音に厚みや生命力がなくなってしまっていると感じさせられます。セット価格で数百万もするスピーカーを試聴させていただいたことがありますが、薄っぺらいカーテンを広げられたような感じで殆ど感動しませんでした。
はたして、オーディオは進化しているのでしょうか。数万円の104で満足できる身の上に感謝している次第です。
はじめまして。このスピーカーを探している者ですが、これは接続方法はどのようになっていますか。普通の国産物と同じでしょうか?
返信削除また100vの電源でつないでも作動するでしょうか?
御存知なら教えてください。
電源は必要ありません。一度、お近くのオーディオショップに足を運んで自分の目で「観察」することを「強く」勧めます。
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