最近落札したSPはいろいろあるが、中でもEMI DSL 529という1960年製のSPが一番気に入っている。
今持っているSPはDAC電子堂のものが3台、KEF 104AB(104からアップグレード、コンデンサ全数交換)、JBL Lancer99(コンデンサ交換、エッジ軟化剤後ダンプ剤塗布)、三菱のP-610MBシステム(BellWood LS-20)、さらにキット屋さんの箱入りAltec 755eで、毎日気分によって変えていた。
ところがこの2週間はずっとEMI DSL 529だけを聞いている。オークションで落札直後は高音がぼやけていたのでコンデンサをムンドルフに交換した。
ビンテージ品の場合音質が変わるので交換しないほうがいいいう人もいるが、劣化コンデンサのまま聴いてる方がオリジナルの音とはかけ離れていくのではなかろうか。 ムンドルフのコンデンサは比較的色が付かないと聞いて買っておいた8.2μF品で、オリジナルは6μのでかいオイルコンデンサに1μのフィルムが2個パラで、合計8μだったのでちょうどいいと思ったのだが、LCZメータで計ってみるとこの3個は合計で10μくらいだった。 もしかする8μではクロス周波数がやや上がってしまい、中音が減るかもと思ったが、杞憂だったようだ。
最初は元気なかったが鳴らし続けていたら快調で、上も結構伸びてきてまずは満足。
EMI DSL 529の音は一言で「濃い音」「しなやかな音」「ラッパが泣く音」だ。私の理想としてる音に近くて、以前からAltec 604Eが欲しいと思っていたが、今はよしておこうという気になった。 Altecは実は部屋には大きすぎて重すぎる。8インチ程度までが基本的には都合が良い。
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