2014年11月30日日曜日

TU-8300R 組み立てた件

しばらく忙しかったのと、気持ち的にいろいろあって組み立てるきがしなかったので、せっかく早く到着していたTU-8300Rだったが放置されていた。

諸問題が解決の方向に向かって気持ちが上がってきたので今週末こそ、と思って完成させた。金曜の夜9時から作って音が出たのが土曜の夜9時、昼間サボったことを考えるとまあまあのペースだった。

今回は球なし版なのでエレハモの300B GOLDを使った。初段の12AT7は迷った時のリファレンス、低音も高音も良く出るMullardのCV4024で始めることにしている。

久しぶりに聴くTU-8300の音は「もっさりしている」だった。低音から高音まで出ているけどどこにも誇張感の無い音、Classicなら良いかもしれないけどJazzには物足らない。 遅くまで鳴らし運転していたのだが、ある程度高音も出てきたが傾向は一緒だった。

それでEL-34に換えてみようと思って挿そうとしたら・・・ EL34が挿さらない。どうやっても挿さらないのでよくよく見てみると、

  「真空管ソケットの内部ピン位置と径がバカ」

なのだ。ピンが干渉して入らない、これまで経験したことのないほどダメなソケットだ。半だが上がったためでもなく、個体不良でもなく、元来ダメなソケットが付いてきているのだ。 仕方ないのでKT-88を挿れてしばらくソケットのピンを矯正することにした。






実はElekitの難点の1つに9Pin MTソケットのものが悪くて、何度も挿抜しているとピンが開いて引っかかるようになる、というのがあったので、今回は9Pinのソケットは最初から変えてある。 ついでにVRも手持ちのアルプスデテントVRに変えてあるのだが、これは思いもよらなかった。エレキットさんへの要望として今後は別の部品にして出荷してほしい。ソケットの交換は結構大変ですので。

それでKT-88を鳴らしてみたのだが・・・こちらはなかなか良かった。音も張っているし高音が伸びた。クリフォードブラウンのペットがキラキラしている。 ただエレキット全体に言えるのだが音が平面に並ぶ傾向があって奥行や広がりは出にくく、1つずつの音がしっかりなるという感じだ。

全体に素直な音で好感が持てるが、僕は欲張りなので次なる改善策を考えたい。ちなみにカップリングコンは全部キット屋さん推奨のDEL RITMOに交換してあるのだが、このコンデンサの影響としてはしっとり感が出ない、と記憶と現実が申しています。そう、さらっとしているのだ。もうちょっと泣かせるようにしたいところだが、エージングも考えてここは1週間以上は触らないでおこうと考えてる。

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