SilverNightとSV-501SEを比較してみることにした。
公平を期すために出力球はどちらもGDの300B Superで揃えた。
Silvernightは初段CCa, 次段HALTRON 5687で、SV-501SEは初段TELEFUNKEN 6MB8にしてある。
結果は各々に良いところがあって甲乙つけがたく、どちらかを手放せといわれたほんとに迷う。
比較して改めて分かったSV-501SEがスーパーハイCPであるという事実、このアンプはこの価格でよくもここまでという名機だと思った。
音の素直さではSV-501SE、巧みさでSilvernight、レンジはSVの方に分があるが少し高音域に癖というか強調された部分があって、これが華やかさに通じている。
同じ演奏を聴いてみると、SVは主役を浮かび上がらせて脇役を抑える傾向があって、ボーカルならボーカルの音が大きくなってピアノが引っ込む、みたいな感じ。浮かび上がったボーカルは適度に強調されて艶やかで伸びが良い。
SilverNightは何を強調することなくまんべんなく鳴らしてくるので派手さはないのだが、音の数が多い。鳴り方が丁寧で抑揚を上手に表現できる。比べるとSVは元気はよいが一本調子に聞こえる。
SVがフレッシュでJazz向き、SilverNightは巧みなオールラウンダー、しかし両方とも音は豊かで低音も出る。
SPをAltec 755aとLowther PM6Aで比べてみると、SVは755aと相性が良く、SilverNightはPM6Aのほうが良い。同じイギリス製だから当たり前かもしれない。
SilverNightはイギリス特有のちょっと根暗な所や理屈っぽい感じがする時があって、素直な日本製のSVとは違うのだが、出てくる音にも国民性が反映されてるようで面白い。
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