2016年1月4日月曜日

AIR TIGHT ATM-300 導入

実は山本音響のA-08Sを狙っていたのだが、前回は新品同様16万円で落札され、今回は8年落ちで15万円くらいかと思っていたら、出品者都合で取り下げられてしまった。

どうやら14万円で売ってもらえませんか?的な質問をしたことが気に入られなかったようだ。でもこれもオクのルールの中でやってること、返答しなければ質問ごと黙殺されるのでそれくらいいいと思うんだけどね。

でも中古15万円くらいだったら18万円で新品のA-08sキットを買ったほうがいいのではないかとも思っている。

さて本題だがその間にAIR TIGHTのATM-300 WE300バージョンを落としました。これ、前から欲しかったというか、A-08Sや手持ちのSV-501SE, Audion SilverNightなどでいろいろやってると「もっといい音があるはずだ」的な期待でどんどんアンプを買ってしまうのを何とかしないといけないと思っていた。

だからある程度以上のアンプを買えば「気が済む」的な解決ができるのではないかと考えた。

しかし価格も結構大変で、A-08Sが2個半くらい買える。しかし音もすごかった。まさに「剛」の音。低音から高音までびしっと出てゆるみが無い。今まで聞こえなかった楽器が聞こえるようになった。


置き場所が無いのでSilverNightと並べてあって、夜は静かにSilverNightとLowther、昼はATM-300でDAC Manresa-D7(417-8H2+515+AD-40+300H)を鳴らす、という贅沢な状態になった。

しかしATM-300の音がきついので少し緩めようと、甘~い甘ーい松下の球を混ぜてみた。松下は全体的に柔らかく甘め音がするが和音がきれいな良い球だ。いろいろあった時の調停役にはピッタリで、困った時の松下頼みだ。 ただ周波数特性的には中音重視、高音落ち気味なのでそのあたりは塩梅が必要。 6CA7に限っては高音もでるが細目できれいな音で、これも要塩梅だ。

初段12AU7を松下にするとF特的にハイ落ちになる。次段12BH7をハイ上がりのエレハモにしても改善し切れない。 初段は高音が伸びた球が良いみたいだがMullardでは低音も出てしまって音が重くなったので、現代球12AU7王者のJJのECC82Sに登場願った。

これなら高音が落ちないし、エレハモとくらべて音が根暗なのが良い。次段12BH7はどうしようかと思って、大好きなGolden Dragonにしてみたら音がこもってダメ、 東芝にしてみたらFレンジがいまいち、困った時の松下の12BH7で大変いい結果になった。 

現状は初段JJ ECC82S 、次段松下12BH7A、ドライバーはWE300Bになって落ち着いている。

音は松任谷由美バージョンというか、女性ボーカルにピッタリ風になった。和音がきれいで少し柔らかくて低音が出すぎない。 ATM-300は大変良くできたアンプでした。


5 件のコメント:

  1.  初めまして。私はWEの300Bの復刻品を持っていましたので、300Bなしの新品を購入しました。付属球の初段の12AU7Aがあまり良い音がしませんね。12BH7Aはロシア球でしたが悪くないと思いました。整流管もWEのものがあると良いのですが、持っていないので、シルヴァニアのなんちゃって274ーBを使用しています。それでもこの整流管は高槻の274Bよりも良い音がします。このアンプで聴くとやはり三極管の王者300Bはきめが細かいのに、奥行きのある逞しい音がしてうれしくなりますね。
     音がきついとのことですが、私の場合、1ヶ月ほどでものすごく音がきつくなり聴く気が起きないほどになりました。その原因は過去の経験から電源スイッチに問題があるのではとにらみました。開けてみてびっくり。ミヤマDS-670という3Aの1個150円ほどの安いプッシュスイッチを使用していました。これが電源ON/OFF(特にOFFの時)のたびに接点に火花が散って接点を傷めていたようです。ばらしてみると接点が黒くなり、溶けた部分がありました。この辺りがアンプメーカーは意外と無神経なようです。電源スイッチを交換されてみたらさらに音が良くなると思いますがいかがですか。

    返信削除
    返信
    1. ものすごく返答遅くなってすいません。そうでしたか、電源SWですか。確認してみます。球は今は初段,次段ともエレハモに戻りましたがWE300B以外の出力球が決まりません。CロゴのSvetranaがなかなか良かったのですが低音が薄くなります。エレハモの300Bは黒は中高音は良いのですが低音の解像感減退、金はやや派手になりすぎます。中国球はどれも高音が出ません。なかなかむつかしいですね。

      削除
  2.  こちらもご返事が遅れ失礼しました。その後、よくよく中身をみるとバイアス回路がプリント基板であるのに気がつき、これを6N銅単線で回路に沿って補強してみました。プリント基板というのは本当に良くないですね。このおかげで深い低音が出るようになりました。これだとエレハモのものでも低音が出るのではないかと思います。我が家の手持ちのゴールド・ライオンのPX300Bでも低音に不満がなくなりました。さらにどうしようもないと思っていた高槻の274Bもそれほどひどいと思わなくなったのは不思議です。 
     あと気がついたことなのですが、内部配線にエナメル線(!)が多用されていることで、どういうつもりなのかと驚いてしまいます。
     中国製の出力管はむかし、EL34を使用して、しばらくすると内側にたばこのヤニのような茶色い物質がガラスの内側に付着して音がすぐ駄目になるので、それ以来使わないようにしています。その点、ロシア球はそんなことはありません。
     でも、これでメーカーの修理は望めなくなりますね。ただ、回路は比較的簡単なので、自分でも直せるでしょう。それが真空管アンプの良いところです。

    返信削除
  3. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  4.  プリント配線は300B のヒーター用電源の間違いかも知れません。何しろ配線がやたら入り組んでいるので。たどるのが大変です。訂正しておきます。
     結合コンデンサもオレンジドロップよりも東一電気の銅箔コンデンサに換えました。このコンデンサは値段が高いせいか、あまり話題になりませんが、自然な音で気に入っています。

    返信削除