2016年10月30日日曜日

piCorePlayerのこと

Music to Goという日本の人が書いてるポータブル音楽再生系のサイトがある。割と有名なサイトで書かれている内容の難易度も高めで、載ってることもややコアな内容になっていて興味深い。

何よりセンスがいいのでこのサイトで紹介されていることはやってみたくなることが多いのだが、個人的にポータブル系の音楽再生にはまったく興味がない。しかしpiCorePlayerの記事だけには興味が沸いた。

だいぶ前の話になるが、Logitechの音楽再生プレイヤーの中核にSqueezeBoxというソフトウエアがあって、PCにインストールして音楽ソースの管理~例えば曲名、演奏者、作成年月日、ジャンルなどを仕分けキャッシュし、ユーザーが選択した曲を再生Playerへ渡すという方式のものだった。

僕はそのころLINNの音楽プレーヤーを使っていて、このSqueezeBoxとつながらないかやってみたけどダメだった。

今回のPiCorePlayerはこのSqueezeBoxを使った音楽再生プレイヤーで、再生する部分だけをRaspberry Piで行い、SqueezeBoxは他のPCなどで動かす仕組みだったのだが、最新のバージョンでSqueezeBoxもRaspberry Pi自身で動かせるようになった。要はPi3で本体の処理速度が上がったということである。


インストール後、このBETAというのを押さないとメニューからSqueezeBoxの追加ができない。

先にSD CARDの容量を目いっぱい使えるようにする必要があるので使用領域のリサイズをする。


リサイズできたら次にSqueezeBoxのインストールをする。



SqueezeBoxはLMSという名称で著わされているので、ここを押すとインストールが始まるのだが、このタイミングでLMSのサイトのログインを要求されるのでアカウントを作成しておく必要がある。(無償)

動かしてみた感じは他の再生ソフトと音質的な優劣はつけにくく、操作性等ではいいところも悪いところもあるのだが仕組みが仰々しい感じがした。 ならば個人的にはLMSを別PCに分離したほうが良い。Raspberry Piで行う音楽データのキャッシュ作成が重たくて時間がかかるためだ。 

それと内蔵のLMSではNASにある音楽データも対象にできるのだが、同時には1か所しか指定できないので僕のようにNASの複数の共有を相手にした場合不都合になる。Volumioなどではこの点で制約はないのであきらかな難点である。

実はLMSはNetGEARのNAS上では動作させることができる。他に使っているQNAP, ASUSTERでは動かなかったので、NetGEARだけの特権である。NASに音楽データを抱かせて、そのうえでSqueezeBoxを動かすのは大変合理的と言える。

しかしここにきて大きな問題に気が付いた。アカウントを作成したLMSのサイトからでないと操作できない点が多くて、もしかすると僕の情報を収集しているのではなかろうか、少なくともどんな内容のものを持っているかは情報として取られているのではないか、無料ソフトの一般的な挙動を思い出した。 

その瞬間、僕はこのシステムを停止した。たぶん二度と立ち上げることはしないと思う。著作権的に怖いソフトなのかは特定しようが無い。

2016年10月23日日曜日

Raspberry-Pi スペーサー供給 に不満あり

日本ではスペーサーというのだが、Raspberry Piに使えるものが無いのだ。M2.5という微妙なサイズのためか、秋月や協立電子で売ってるスペーサーはM3であったりM4であったりしたためにいくつかかったけど使えなかった。

唯一サンハヤトが出しているRaspberry Pi用のスペーサーキットは使えたのだが長さが1種類しかなくて4本しか入っていないのでCPが悪い。

さんざ無駄使いしてからebayに選択肢を求めたのだが、あっさりと見つかってしまった。1200円くらいのセットで送料は無料だそうだ。 最初からこれを買って置けばよかった。使い道の無いスペーサーがたくさん残ってしまった。


英語でスペーサーはStandoffというそうで、香港のAudiowind2005さんにありがとうと言いたい。
そして国内のパーツ屋さんにもM2.5の在庫してもらえると嬉しいのだが・・そしてできたら金属でお願いしたい。

SabreBerry32 今のところ最上の選択か

SabreBerry32を買った。このDACにはSABRE9018Q2Cが搭載されていて本体価格が19,000円もする。OSコンとタクマンの抵抗器が別売で1,800円、合計で2万円を超える。

AUDIOPHONICS I-Sabre V3 DAC ES9023が1万円強なのでずいぶん割高だが、内容を見るとそうでもないかもしれない。設計者がWebで公開されている情報も大変貴重で、フランス語しかなく専用のドライバも無いAudiophonicsとは違う。

専用のケースが別の会社から用意されていて、さらにこれに秋月のLCD表示を付けることができるので、ここまでやれば1つの完成品の装置になれる。


Volumio2は2016.10.15版にしてあるが、Webで公開されいる情報はそのまま使える。ドライバも使えるしLCD表示もちゃんと動く。


音の方はどうかというと、I-Sabre V3が華やかでしかし濃すぎでど派手な感じに対し、こちらは中庸な方向で随分こなれた音だ。ただNabe DACほど無臭ではなくて、やはりSabre特有の派手目で濃い目の音だ。 エコー感も強めに出るし高音もビシバシしている。それに楽器や声が前に出てくるのも特徴的、Jazzはこっちに分があるようだ。

やや音は硬めだが正確で伸びのある音だ。ハードウエアボリュームが使えるのはI-Sabreに対するアドバンテージだ。

あとは値段ですかね・・・

msBerry DACはクラッシック向きか

Nabeさん作のmsBerry DACを買った。DACチップはPCM5122で電源周りのフィルタ処理がかなり厳重になっている。最初はハイ上がりで大変だったが2週間くらい使った今はなかなかよろし。やや低音が軽めであっさりしているが音に淀みがない。メイドインジャパンな香りがするDACだ。

専用ケースなどは用意されていないのでヤフオクで汎用のケースを買って取り付けた。本来はハードディスクを抱いて単体で音楽再生ができるためのケースなのだが、ちょうどいい高さのスペーサーが無かったので今はハードディスクは付けられない。


msBerry DACはHifiBerry Pro Plus互換に設計されているので、VolumioでもRuneAudioでも使いやすい。僕は再生環境の問題で音量調整機能を使うので再生ソフトでハードウエアボリュームがコントロールできないと辛くなる。ソフトウエアボリュームではだいぶ音質が落ちてしまうからだ。



ちなみに音楽再生ソフトはVolumioを使っている、使うことにしたのだ。先日のテストで音源リストの作成がうまくいかず端折ってしまうと書いたが、再構築すれば音源リストを落とさない。
それに最近バージョンが上がってここでも2016.10.15版を使っている。

このDACの音だが高音の伸びと清廉さが良い。音の表情がしっとり目なのはDACチップの音質からくるものだが、他のPCM5122搭載DACとは透明感が違うのだ。全体に中庸で癖が無い音であるので何でも聞けるが、個人的に熱い音が好きなのでこのあたりでもうちょっと感がある。

実は一番の問題は出力端子だ。ステレオミニジャックになっているためにケーブルの交換が遊べないのと、僕はケーブルをゴッサムGAC-4/1で統一しているので、1本新調するはめになった。1本しかないのでケーブル遊びができないでいるのはやや欲求不満、本来ケーブルでも音の調節ができるので全体にもう少し音が太くなるように調節したいのだ。

全体の再生音の傾向はクラッシックや女性POPSなどに合うと思う。声が特に前に出てくることもなく、弦が美しい。