2011年5月6日金曜日

HK-300BS と SV-501SE の評価 まとめ

プリ球をTelefunken ECC82、出力球をGolden Dragon 300B Superに交換してからというもの実はヒノのHK-300BSばかり聴いている。 久しぶりに夜でも昼でもオーディオの前を離れたくないのだ。




SV-501SEも聴き始めてだいぶ時間が経過したので今の段階までで評価をまとめてみた。

先にも書いたが、11万円としてのコストパフォーマンスは高い。音が濃くて低音の量感が出るため小型SPを鳴らすのにちょうど良い。 しかしKit LS3を繋げた場合は濃いアンプに濃いSPの組み合わせとなるためちょっと中低音がくどくなる。 このSPの場合にはフラットなTU-8300の方がマッチする気がするが、明らかにSV-501SEの場合の方が音の数が多い。 SVは解像度も高いのか・・・、やはりタダものじゃない。

常用の409 Specialの場合でも同じような傾向になる。 409はあまり低音が出ないはずなのにSVと組み合わせると結構出るし、おまけに高音も出る。 つまりSVは音が柔らか目のドンシャリ系アンプなんだろう。

HK-300BSと比べてみるといろいろ違いが有って面白い。 ぱっと聴きではSV-501SEのほうが良い音に聴こえる。 高音も低音もよく出るし解像感もあって華やかで柔らかだ。 HK-300BSに替えた直後は低音が減ってやや音が細くなった感じがするのだが、しばらくすると1音1音に力が有って音がなんとも透明なことに気づく。 Telefunkenに替えたことで透明感がぐっと増したからか。 音に力があるのはトランスの寸法のせいだろうから、SV-501SEには分が悪い。 

なるほどSVは貧弱なトランスと薄っぺらなシャーシを補うために太めで華やかな音作りがされているのだろうが、こうやって並べてみるとそれが「人為的」であることがばれてしまう。 悪いことにその音作りが透明感を減らす方向へ作用してしまっているので、ときおり音がまとわりつく感じがある。 これはプリ球を交換することで改善できるかもしれないので、早速球を探したい。

HKの方はいろいろ手をかけて改善したわけだから、SV-501SEも少し手をかけてやらないと不公平だろう。 透明感の改善には球の交換とカップリングコンデンサのグレードアップが良さそうだ。 まだまだ良くなるだろうから、改善したら再評価しよう。

0 件のコメント:

コメントを投稿