Googleで V40SEや ENERGY で検索すると出てくるブログ記事でTRIGONのENERGYの評価があまり良く書かれていないのを目にする。 最近は個人のブログも購入の参考にされることがあるので、ここは両方持ってる僕が訂正しておきたい。(今はV40SEは黒銀の2台ある)
じっくり時間をかけて鳴らした結果を言えば、実は両方とも良いアンプなのだ。 ともにドイツ製、V40SEは真空管らしからぬワイドレンジ、一音一音を輪郭を描きながらなぞっていく感情的で熱いタイプ、ENERGYはトランジスタらしからぬ柔らかさでやや抑え気味に音をたくさん鳴らす知的で冷静なタイプのアンプだ。
僕の場合はナローレンジの409 Specialと、スワンの完成形の様なAntorny Gallo Refernce IIIが中心なので、その範囲での判断になる。 クローゼットにしまってあるLINNのNINKAで聴くと印象が変わることをお断りして続けさせていただく。
そろそろ暑くなってきたので真空管アンプはきつい。ENERGYは仕舞ってあったので久しぶりの登場なのだが、これはこれで実にイイ感じで鳴る。 SV-2A3に音が似てる。 華やかで柔らか、ややきらびやかな高音の美音系のアンプだ。 SV-2A3よりワイドレンジでもうちょっと骨格めいた音がするのは硬めの低音だからだろう。 女性ボーカルは声だけが浮かぶのではなく、楽器といっしょに聴こえてくるので、こういう点で声だけ前にでるV40SEとは異なる。 しかしボーカル無しの場合は楽器が割合前に出てくるのが不思議だ。
解像感はENERYの方が高いと思えるのは、鳴る音が実に多いからだ。高音もよく伸びるが音が柔らか目なので耳に刺さるようなことは無い。
僕はV40SEの輪郭をなぞらえた様な音も好きなので、しばらくはV40SE+Gallo, ENERGY+409 の両方鳴らすことにしてみる。 これを逆の組み合わせにすると良くない。
どちらが良いとかではなく、どの組み合わせで良く鳴るかであって、組み合わせを変えてみないと評価は出来ないと思う。 真空管の交換とも似ている。
この2台のアンプが表現する世界観が違うのが楽しめそうだ。
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