一言、「良くなった」と思う。
低音の量感はだいぶ増えた。 大型のトランスを搭載したアンプではないので限界はあるがそれでも音楽を楽しむのに十分な水準まで近づいた。 全体に雑味が消え、尖った高音の先がすこし丸くなった。音が濃くなって艶もある。 東芝の12AU7を付けてみるときにいつも感じるある種の雑味感がかなり減って聞こえた。 球交換の差異は如実に出るようになったが、どの球にしても一定の幅の中に収めてくれるようなうまい鳴り方をしてくれる。 アンプ全体がコンデンサの音に支配されていることが良く分かる。
この段階での球組み合わせは、プリ球に東芝と言いたいところだがアンプの音がきれいになったことで東芝の「パンチがきいた音」や「強調されたキレ」みたいなところに抵抗があるので採用しない。
松下では高音が出過ぎ、GDのE82CC-01は良いのだが、高音の透明感とキレがもう一歩。SiemensのECC82は音全体に緊張感が走るがなかなか良く、低音の量感とキレはこれが一番いいが、すこし高音が出過ぎてしまうのでさてどうしようかと考えた。
実はGolden Dragonは米国PM Concepts社という商社の商品で、生産地は中国。 Golden Dragonの姉妹球にPMという球がある。 PMの12AU7はGolden Dragonとは音が全然違って、慣らしが終わるまでは「ど派手な音」、「ひずみっぽいけど型破ってて面白い音」だが、慣らしが終わると実にまっとうな音に変化してくれる。 もちろん派手系の代表としてであるが。
TU-8200は組み立てた当初からするとずいぶん良い音になったものだ・・・と自己満足。
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