2014年3月8日土曜日

されどMullard

TU-8200のプリ球選定のため12AU7(ECC82)をいろいろ揃えて聴き比べをすることにした。

SYLVANIAは元気が良い音で中高音が冴えるが、高音出すぎでこのアンプには合わない。GEは音が落ち着くがSYLVANIAと比べて低音の量感も高音の伸びも減って、中音重視のやや元気の無い音になった。いつも思うのだがGEは音を丸める傾向があるのでマッチする場面が少ない。

Philips MINIWATTは予想通り高音の伸びやかさが印象的。低音も割と出て音がきれいなのだがやはり全体には高音過多だ。 KEN RAD これはいい。耽美な美しさと艶があって大人の音だ。



ここでMullardのECC82に載せ替えてみる。実は先日プリアンプの球をCV4003(ECC82の高信頼管)に変えてから、Mullardの球に寄せる信頼感がTelefunkenより上になったので、こっそり4本ほどECC82を買っておいた。

・・・・最初から他の球とはレベルが違う音。 艶があり幅があり高音が伸びやかなのにうるさくならず文句を言う点がが少ない。 これでは勝負にはならないと思った。

ただ皆が良いというものがそのままよくて、いろいろやっても結局その結果に終わった時独特の残念な気持ちになっていた。 値段も高いけどそれなりのことはある球だ。

1 件のコメント:

  1. CV4003ですが、シンガポール店頭市場にて10年程前にイギリス本国から大量に輸入された時にまとめ買いしました。オーディオ的には重心が低くてGEの音の帯域を広げたような音がすると言うのが個人的感想です。中国製の偽物が多い香港と違ってシンガポールでは本物に出会えます。但し、近年は昔程低価格で買えなくなったのが残念です。

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