2015年3月14日土曜日

AGI 511のメンテ(接点)

接点を復活させる「接点復活剤」を使ってはいけない。 この手の場合は「接点洗浄剤」しか効果が期待できないし、変な薬剤が残ることをさけなければなら無い場所だ。

いつもはCAIGを使っている。以前別な機器で接点に使ってみたが効果が薄く、おまけに音にベールがかかった様になってしまって後悔したことがある。

CAIGのG5は接点復活剤の中では優秀な方だと思うが、RCAコネクタなどには良いかもしれないがスイッチの接点などには向かない。真空管ソケットにも向かない。理由は薬剤を残し、薬剤の残留量が微小な時に導電効果が高く、残留量が多い場合は絶縁的に働くような仕組みになっているために、使った結果いったいどっちになってるかが分からないのと、精神衛生上薬剤が残るのがよろしくないからだ。

今回はノズルの細いKCポイントクリーナーを使ったがサンハヤトの洗浄剤でもいいと思う。

結果は効果覿面、不安定なチャタリングが消え去り、音も良くなったのを確認できた。今後も洗浄剤のほうを積極的に使っていきたい気がする。

AGI 511の接点掃除の場合、プッシュSWの裏に小さな穴が2つ空いていて、その穴に洗浄剤を吹き込むとSWの中に洗浄剤が回り込んでくれるので都合が良い。 各SWを100回ずつON/OFFして回れば洗浄は完了する。

VRの交換、電解コンデンサの交換、オペアンプの交換、接点の洗浄の4工程にて今回の修復は終了とする。 残るは基板上の得体のしれないコンデンサ類の交換になると思うがこちらはやや難易度が高いのでやるかどうかは定かではない。今のところ2台のAGI 511は良好に動作している。

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