球は交換してあって、6C6(RCA -> マツダ)、 El34(松下)、300B(曙光300B-98)の状態での評価であるので、球交換で印象に変化はあるとは思う。 マツダの6C6については低音の増強のためにRCAより泥臭いマツダ(東芝)系に変えてある。
とりあえず不満を中心に書いているのだが、僕が使い続けるには以下の問題をクリアにしたいと思うという意味で、決してひどいアンプという訳ではない。
一番の特徴は高音域にあると思われる。気を許すと音が刺さるくらい周波数的な伸びはあると思うが、ニュアンスが足らない。要は色気不足ということで、この点では銘記SV-501SEの足元に全然及ばない。
スケール感はSV-501のそれより大きいのはトランス寸法と重量の関係から当然か。
低音はSVがやや意図的に量感を伴うのに対し、JB-320LMの場合はトランスの余裕で量感をだすためより自然ではあるのだが、音色がいまいちよくない。 低音域の切れも今一歩で団子になる。
音のイメージに閉塞感があり、広がりが乏しく根暗だ。個々に音を鳴らすのは得意だが雰囲気が出ない。
今のところ改善出来そうな部分はコンデンサと球くらいなので、再度コンデンサ交換を考えている。
DEL RITMOのオイルコンは音がおとなしいとかかれているサイトもあるのだが、僕の経験ではそうでもない。 どちらかというと高音も低音も出て元気になるが一本調子な音だ。 SV-501SEに載せてあるJantzenオイルのような色気は出ないが、Jansenのようにどこにも特徴がない音とも違っていて、やや高音域にくせがあって元気になる方向にあると思う。 それで音が丸めのTUシリーズにはDEL RITMOが正解だと思うし、逆にJB-320のように最初から音がきつめのアンプには合わないのだと思えてならない。
JB-320LMに今求めたい音は、もっとしなやかで、もっと色気があって、高音域に硬さを伴わないようにして、出来たら音が左右いっぱいに広がってもらいたい。
左右に広がってほしいという点ではSV-501SEも及第点でなく、今まで所有していたアンプで唯一ダック電子堂の6V6シングルアンプが最も優秀であったので、ここは設計上で決まってしまっている要素かもしれない。
JBの場合、アンプの価格が10万円~20万円のレンジにあるために1個5,000円もするコンデンサはルール違反のような気がするので、いろいろ調べた結果でJantzen Z-Capを選んだ。 彼の有名なマロニエオーディオさんのHPではこれよりもムンドルフのSilver Goldをお勧めするとかかれていたが、ムンドルフのは1組5,000円オーバーで、JBには使えない。 m-cap Supremeあたりがライバルになるのだが、今回は高音域の抑制という意味でJantzenにした。
手に入ったらこの続きを載せたいのだが、前述の理由からTU-8300についてはDEL RITMOのままでいいと思う。 TU-8200についても今はAudioCapなのだが、後日DEL RITMOに交換したい。
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