結局オリジナルに戻した。悔しいけどこれが一番良かった。
実はEROにもしてみたけど、低音が増えすぎてうまくいかなかった。このアンプはもともと高音も低音も出るので、EROみたいなドンシャリ系コンデンサは合わない。ASCなら行けるかもしれないがたぶん高音が勝ってしまうだろうから試さなかった。
で、今はオリジナルのコンデンサが付いていて無改造状態でいい感じで鳴っている。
いままでのまとめを書くと、
DEL RITMO ・・・ 高音が尖る、低音が出すぎて音が重くなる
ASC ・・・ TU-8200/8300に付けた感じから高音過多になるだろう。音質は好み。
AudioCap ・・・ DEL RITMO類似。 高音の尖りがやや少ない程度。解像度高い。
ERO ・・・ 高音も低音も出る。癖は無いので小型のアンプの高低音増強に最適。
オリジナルはASCを少し低音よりにバランスしたような音で、最もバランスが良い。
この状態でも個人的には低音がかぶり気味なくらい出るので、プリの球をいろいろ変えて低音を軽めにして対処するために、V-85の初段の12AU7をMullardからRCAのクリアトップに交換した。
さて、JB-320LMの音質評価だが、低域から高域まできっちり音が出るため我が家では「現代の音がするアンプ」とされている。以前AIR TIGHTのアンプを持っていたのだが、それに似ている。 同じように色気は少ない方だ。
重めの低音が出る。高音も伸びる。やや煌びやかな音でAltecの8inchフルレンジともよく合う。
調整済のV-85との組み合わせはやや低音過多のため、AGI 511と組み合わせて大変満足のいくものでありました。
2015年5月28日木曜日
2015年5月18日月曜日
ERO MKT-1813 聴いてみた(改訂版)
(この記事は書き直しました。理由はプリアンプの電源電解コンデンサを交換してから再評価してみたらかなり印象が変わったからです。つまり不正確だったのを正しました)
JB-320LMに載せ替えるカップリングコンデンサを探していて、ERO MKT-1813に行き当たった。いきなりJBへ載せるのをやめて、音色が良く分かってるTU-8200に載せて試してみた。
取り替えた直後はたいへんひずみっぽい音で、先が思いやられると思ったが1時間くらいでやや落ち着いてきた。結局1週間は取り付けたままでいろいろ聴いたのでそろそろ感想を書いてみたい。
伸びる高音、量感のある低音は評判通りだが、音色には取り立てての特徴は無く素直でやや高音は強いが嫌な音ではない。 AudioCapに似ているが、あそこまで広帯域ではないが、聴きやすさはある。
ASCの載ったTU-8300との比較してみるとJazz再生でASCにやや分があるようだ。EROのほうがドンシャリ系でハイファイ系、ASCはキャンキャンする部分があるが独特の中高音に押しの強い音色。低音の量感はEROだがASCのほうには独特の軽やかさがある。
JBについては高音強めのコンデンサを搭載するのは抵抗があるのでEROは採用しないつもりだ。
TU-8200用として考えるならば弱点の低音が補強され、高音も伸びるため総合的にASCよりEROが好都合、TU-8200用のベストコンデンサとして採用することにした。
TU-8300もTU-8200同様に放置したままでは大人しい音、高音も伸び悩み、低音も出ない、総じて聴きやすい音にまとまってしまうので、EROの採用で低音補強、高音を伸ばして全体に元気のある音に変えることができる。
EROとTUシリーズの相性は大変良く、コストも安いので誰にお勧めできる。
途中プリアンプV-85の電源ブロックコンデンサを総取り替えした。もともとニチコンだったが25mm系のものがあまりなくて中国製のAudio用に交換したのだが音が一変したため、今までのアンプの評価結果にも影響があった。電源の電解コンデンサでここまで変換するとは思わなかった。
V-85は低音が豊かになり高音のピークが収まってフラット感が強くなった。そのため今までキンキンしていた高音もそうでもなくなった。 再度バランスを取りために球を交換したので、ガラッと音が変わってしまったのだ。
この状態でTU-8300(ASC)を聴いてみるとハイあがりになった。 ASCなので嫌な音はしないのだがカンカンしていて、TU-8300もEROに交換する必要がありそうだ。
ERO MKT-1813(NOS)は大変いい音で気に入りましたよ。
JB-320LMに載せ替えるカップリングコンデンサを探していて、ERO MKT-1813に行き当たった。いきなりJBへ載せるのをやめて、音色が良く分かってるTU-8200に載せて試してみた。
取り替えた直後はたいへんひずみっぽい音で、先が思いやられると思ったが1時間くらいでやや落ち着いてきた。結局1週間は取り付けたままでいろいろ聴いたのでそろそろ感想を書いてみたい。
伸びる高音、量感のある低音は評判通りだが、音色には取り立てての特徴は無く素直でやや高音は強いが嫌な音ではない。 AudioCapに似ているが、あそこまで広帯域ではないが、聴きやすさはある。
ASCの載ったTU-8300との比較してみるとJazz再生でASCにやや分があるようだ。EROのほうがドンシャリ系でハイファイ系、ASCはキャンキャンする部分があるが独特の中高音に押しの強い音色。低音の量感はEROだがASCのほうには独特の軽やかさがある。
JBについては高音強めのコンデンサを搭載するのは抵抗があるのでEROは採用しないつもりだ。
TU-8200用として考えるならば弱点の低音が補強され、高音も伸びるため総合的にASCよりEROが好都合、TU-8200用のベストコンデンサとして採用することにした。
TU-8300もTU-8200同様に放置したままでは大人しい音、高音も伸び悩み、低音も出ない、総じて聴きやすい音にまとまってしまうので、EROの採用で低音補強、高音を伸ばして全体に元気のある音に変えることができる。
EROとTUシリーズの相性は大変良く、コストも安いので誰にお勧めできる。
途中プリアンプV-85の電源ブロックコンデンサを総取り替えした。もともとニチコンだったが25mm系のものがあまりなくて中国製のAudio用に交換したのだが音が一変したため、今までのアンプの評価結果にも影響があった。電源の電解コンデンサでここまで変換するとは思わなかった。
V-85は低音が豊かになり高音のピークが収まってフラット感が強くなった。そのため今までキンキンしていた高音もそうでもなくなった。 再度バランスを取りために球を交換したので、ガラッと音が変わってしまったのだ。
この状態でTU-8300(ASC)を聴いてみるとハイあがりになった。 ASCなので嫌な音はしないのだがカンカンしていて、TU-8300もEROに交換する必要がありそうだ。
ERO MKT-1813(NOS)は大変いい音で気に入りましたよ。
2015年5月11日月曜日
長谷川工房 V-85プリアンプのソケット交換
古のV-85というプリアンプを使っている。カウンターポイントやAGIもいいが、このアンプは音場が広く音が素直なので結構好きだ。
半年くらい前に右CHからザ~というノイズが出て対処ができずに修理に出したことがある。有名なアンプ修理工房だったが結果としてははっきりとした原因は不明、真空管ソケットを1個交換したら改善したとのこと、特性を測った結果が付いてきて修理費が35,000円もかかったので、ならば自分で交換しようと思い立った。
ソケットは以前買った金メッキの中国製、半田付けはうまい方なのでやってもらったものよりもかっこよく半田付けも完成した。使用ハンダは今回は和光テクニカルの銀入りにしたがいつもはアルメットのKS-9を使っている。
ついでに基板上の電解コンデンサも交換した。音出ししてみてノイズはきれいに消え去って以前よりクリアな音が出てきたので気を良くして47μx2のブロックコンデンサ4個についても交換することにして発注した。
この手のアンプは自分でいろいろ交換できて楽しい。旧いアンプを直して使うというより、手におえる範囲でいろいろ改善できるのが楽しいわけだ。
電解コンデンサ系は経年変化が大きいところなので無条件に交換すればいいのだが、真ん中あたりの橙色のカップリングコンデンサ~松下のものの交換については換えることで音色が変わるのでやや注意が要る。 改悪というケースもあるので、EROが届いてからTU-8300でいろいろ試してから何に載せ替えるかを決めたいと思っている。
ネットで見た時のこの松下のコンデンサの評価はまずまずなのでかなり交換で改善するためのハードルは高いと思うが、まさかの場合のASCがあるので少なくともそれ以上になるに違いない。
半年くらい前に右CHからザ~というノイズが出て対処ができずに修理に出したことがある。有名なアンプ修理工房だったが結果としてははっきりとした原因は不明、真空管ソケットを1個交換したら改善したとのこと、特性を測った結果が付いてきて修理費が35,000円もかかったので、ならば自分で交換しようと思い立った。
ソケットは以前買った金メッキの中国製、半田付けはうまい方なのでやってもらったものよりもかっこよく半田付けも完成した。使用ハンダは今回は和光テクニカルの銀入りにしたがいつもはアルメットのKS-9を使っている。
ついでに基板上の電解コンデンサも交換した。音出ししてみてノイズはきれいに消え去って以前よりクリアな音が出てきたので気を良くして47μx2のブロックコンデンサ4個についても交換することにして発注した。
この手のアンプは自分でいろいろ交換できて楽しい。旧いアンプを直して使うというより、手におえる範囲でいろいろ改善できるのが楽しいわけだ。
電解コンデンサ系は経年変化が大きいところなので無条件に交換すればいいのだが、真ん中あたりの橙色のカップリングコンデンサ~松下のものの交換については換えることで音色が変わるのでやや注意が要る。 改悪というケースもあるので、EROが届いてからTU-8300でいろいろ試してから何に載せ替えるかを決めたいと思っている。
ネットで見た時のこの松下のコンデンサの評価はまずまずなのでかなり交換で改善するためのハードルは高いと思うが、まさかの場合のASCがあるので少なくともそれ以上になるに違いない。
2015年5月7日木曜日
カップリングコンデンサ雑感
AudioCapが載ったJB-320LMは好みの音になっていないことは前回書いた。ちなみにAudioCapを由としているメーカーとしてSunAudioさんがあって、製品のLIMITED版にはAudioCapが載っているようだ。
SV-2A3という超ロングセラーの製品を持ち、以前に僕も所有していてその素直で実直な製品を作り続けているこの会社が間違うはずもないので、気になって300Bから2A3に交換してみた。
AudioCapと2A3の相性はなかなか良かった。AudioCapの嫌な部分が減って、解像度が高いことが相まって高い透明感となった音が出てきた。 しばらく聞いているとやはり僕のきらいな刺激的な部分も出てきたが、これは600Bとの関係もあると思う。 しかし他のSPで聴いても仕方ないのでここは変えて再評価はしない。 AudioCapは300Bよりも2A3に合う。
ASCコンデンサを載せたTU-8200とTU-8300は調子が良い。特にハモンドトランスに換装したTU-8300についてはもっとよくなった。 ASCコンデンサの音は「なりっぷりが良い」「音が太い」「ややザラザラ感があってJazzに向く」といったものだ。 高音にやや癖があるが音が細くならないのでAudioCapのような鋭さが無く聴きやすいが、解像感はAudioCapに劣る。
明らかにaudioCapのほうが音数が多い、というか気にしてなかった楽器が聞こえるようになる感じがあって、悪くはないがやや神経質でもあって、僕はおおらかな音のほうが好みだ。
TU-8200もTU-8300もフルレンジSP向きのアンプだと感じている。 友人宅のJBL 3Wayで鳴らしてみたときはまあまあのレベルであったが、友人のSV-2300SEに完全にノックアウトされたことがあった。
そうだ、フルレンジ向きのアンプと2Way/3Way向きのアンプは確かにあって、前者はシングルアンプで、後者はプッシュプルだと最近は思うようになった。
ではSV-320LMはどうなのか? 今のところはシングルアンプなのにフルレンジ向きとも言えない折衷な感想を持っているが、PPのMACTONEよりは間違いなくフルレンジ向きだ。ではSV-510SEと比べるとどうか? 高音の伸びや全体の音の押し出しでJBがSV-510に優るのだが、SPのコーンをなぞるようなあの音は出てこないので、SVに軍配が上がる。
JB-320LMは良くも悪くも現代アンプの音なので、ビンテージの600Bを鳴らしてSV-510に勝てないのは仕方のないことでもあろうが、現代スピーカーを持っていないのでカップリングコンデンサの到着を待っている次第だ、 ebayで注文したEROもTRWもNOS品で、これからJB-320LMの音を600Bに合うように仕向けていくつもりだ。
実はSPRAGUEやWEST-CAPのNOSコンデンサをストックしてはいるのだが、以前のテストで相当高音域が落ち込んだ経験があって、今回は使わないでいる。もしかするとJBには合うのかもしれないが、JB自体何度もコンデンサを交換できるような構造になっておらず、はんだづけを付けたりとったりしているため、ケーブルの先端の被膜は溶けてしまって、これ以上は一旦先端部を切って被膜を剥いて再度はんだ付けする必要が出てくる。 しかし線長に余裕がなく、もしかすると配線をし直さないといけなくなるのが嫌なのだ。
ではEROやTRWなら高音が落ち込まないのか? それは今の段階ではわからないのだが、予想としては落ち込まないと思っていて、実はNOSのオイルコンの経験はあってもフィルムコンの経験が無くて真偽のほどはわからない。到着してからのお楽しみだ。
SV-2A3という超ロングセラーの製品を持ち、以前に僕も所有していてその素直で実直な製品を作り続けているこの会社が間違うはずもないので、気になって300Bから2A3に交換してみた。
AudioCapと2A3の相性はなかなか良かった。AudioCapの嫌な部分が減って、解像度が高いことが相まって高い透明感となった音が出てきた。 しばらく聞いているとやはり僕のきらいな刺激的な部分も出てきたが、これは600Bとの関係もあると思う。 しかし他のSPで聴いても仕方ないのでここは変えて再評価はしない。 AudioCapは300Bよりも2A3に合う。
ASCコンデンサを載せたTU-8200とTU-8300は調子が良い。特にハモンドトランスに換装したTU-8300についてはもっとよくなった。 ASCコンデンサの音は「なりっぷりが良い」「音が太い」「ややザラザラ感があってJazzに向く」といったものだ。 高音にやや癖があるが音が細くならないのでAudioCapのような鋭さが無く聴きやすいが、解像感はAudioCapに劣る。
明らかにaudioCapのほうが音数が多い、というか気にしてなかった楽器が聞こえるようになる感じがあって、悪くはないがやや神経質でもあって、僕はおおらかな音のほうが好みだ。
TU-8200もTU-8300もフルレンジSP向きのアンプだと感じている。 友人宅のJBL 3Wayで鳴らしてみたときはまあまあのレベルであったが、友人のSV-2300SEに完全にノックアウトされたことがあった。
そうだ、フルレンジ向きのアンプと2Way/3Way向きのアンプは確かにあって、前者はシングルアンプで、後者はプッシュプルだと最近は思うようになった。
ではSV-320LMはどうなのか? 今のところはシングルアンプなのにフルレンジ向きとも言えない折衷な感想を持っているが、PPのMACTONEよりは間違いなくフルレンジ向きだ。ではSV-510SEと比べるとどうか? 高音の伸びや全体の音の押し出しでJBがSV-510に優るのだが、SPのコーンをなぞるようなあの音は出てこないので、SVに軍配が上がる。
JB-320LMは良くも悪くも現代アンプの音なので、ビンテージの600Bを鳴らしてSV-510に勝てないのは仕方のないことでもあろうが、現代スピーカーを持っていないのでカップリングコンデンサの到着を待っている次第だ、 ebayで注文したEROもTRWもNOS品で、これからJB-320LMの音を600Bに合うように仕向けていくつもりだ。
実はSPRAGUEやWEST-CAPのNOSコンデンサをストックしてはいるのだが、以前のテストで相当高音域が落ち込んだ経験があって、今回は使わないでいる。もしかするとJBには合うのかもしれないが、JB自体何度もコンデンサを交換できるような構造になっておらず、はんだづけを付けたりとったりしているため、ケーブルの先端の被膜は溶けてしまって、これ以上は一旦先端部を切って被膜を剥いて再度はんだ付けする必要が出てくる。 しかし線長に余裕がなく、もしかすると配線をし直さないといけなくなるのが嫌なのだ。
ではEROやTRWなら高音が落ち込まないのか? それは今の段階ではわからないのだが、予想としては落ち込まないと思っていて、実はNOSのオイルコンの経験はあってもフィルムコンの経験が無くて真偽のほどはわからない。到着してからのお楽しみだ。
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