2011年5月26日木曜日

ブログタイトルを変えました

今日から「B級!趣味の小部屋」に改名した。 理由は無いけどこれまで書いてきたことを読み返せばすなわちB級な趣味ばかりだ。 僕はB級が大好きなのでこの方が良いと思う。

Altec DIG 買いました

ずいぶん昔の話だがAltecの409Bユニットを一発だけ入れたSPシステムが「Altec DIG」という名前で売り出された。仕掛けたのは日本の商社エレクトリで、当時のオーディオ雑誌はこぞってベストバイとしたので欲しかったのだが、その時の僕には高根の花、三菱のP610Bの自作SPで我慢していた。

あれからずいぶん時間が経ったがDIGの音を聞いたことが無かった。 409 Specialが寸法やユニットからしてDIGに類似する商品なんだろうとは思っていたのだが、ヤフオクで程度の良いのを見つけてしまったのでオリジナルを衝動的に買った。



音を出して思ったのだが409 Specialと似ているが違う。 409 Speicalの方が音は渋め、濃くて解像度がやや高い。 DIGは思ったよりあっさりした音で高音がよく出る。 音の方向性は同じだと思うが鳴らしたい音楽は違うのが面白い。

組み合わせるアンプもSV-501SEではDIGの高音がやや荒れて聴こえるので、ここは華やかだが優しい音のするSV-2A3の方がいい。低音の量感も多めに出る。

409 Specialは何と言ってもJazz、レスターヤングとかは鳴らすと渋くて濃くてシビれる。 DIGにはイーグルスだ。 「テイクイットイージー」をかけてみると、アメリカ西海岸のカラッとした音でよくマッチする。

似たような大きさで似たような音、しかし両方とも残しておきたいと思う程の違いがあった。

2011年5月19日木曜日

SV-501SE 見直した

Telefunkenのプリ球に交換してしばらく鳴らしていたが、透明感や繊細感?はずいぶん良く出るようになった。 しかし音の押し出しがいまいちなことと、思ったより上品な傾向になったのが好みでなかった。

それでプリ球にAMPEREX BUGLE BOYを用意してみた。



これに交換したSV-501SEは素晴らしかった。音がはっきり前に出てきて厚みがある。これはブルースだ。 サックスのうなる音が渋くて厚い。 Telefunkenでは僕には上品過ぎたのかもしれないが、この球は俗っぽくて、濃くて、甘さがなくて、さらに透明感がある。

以前の評価でSVは作られた音だと感じたのもエレハモの球のせいだったのかも知れない。

SV-501SE、見直した。 

2011年5月17日火曜日

SV-501SE に Telefunken ECL82 付けた

SV-501SEの大雑把な音では巷の評判と違うと思い、プリ球にTelefunken ECL-82を奢ってみた。 音はしゃっきりして立ったが、やや細身になったので300Bも曙光のナス球に替えた。


だいぶ緩味さが消えて大人の音になった気がする。 SV-501SEは固定バイアスだから良い。 ナス球はバイアス電流が流れすぎる傾向があるので、自己バイアスのアンプの場合には球に負担がかかる気がするので嫌だ。

音は全体に緊張感が上がった。Telefunkenに引っ張られて好みの方向になったと思う。 至って低音の量感などは満足できるが、透明感はもう少し欲しい。 音のタッチの力強さもまだ足らない。 しかし音が前に出てくる傾向は強くって、各楽器が主張してくるのはなかなかのものだ。 音の質でHK-300BSには及ばないが、サブシステムを担うにはいい感じだ。 LS3/5Aと組み合わせて聴いてみたい。

2011年5月14日土曜日

PC Audioの話

キット屋さん店主ブログ見てたら大橋さんのPCオーディオ所感が載っていた。
たぶんそう思ってるだろうなということが書かれていて、当たってるところもあるが外れてるところもななりあると思った。 僕はPCの世界の人だから見方が違うからかもしれない。

別なオーディオシステムをPCオーディオにしている。 CDをリッピングしてFLAC形式にし、外付けUSBディスクに入れて再生している。

今の構成はPC -- USB -- Marveric Audio DAC -- TU-8300 -- Kit LS3 になっている。



大きな音が出せない環境では悪くない。 Marverik Audioの真空管DACにしてから大丈夫になった。安価なDAC($199)なので接点関係(SWなど)の部品がダメで、近いうちに部品を取り換えようと思っているがおおむね満足している。 PCとの接続も標準的USBなのでASIO 4ALLを入れて疑似ASIO接続なのだが、本物のASIOじゃないことはあまり気にしていない。

再生ソフトは明らかにFoobar 2000が音が良い。WINANPは音はいまイチだが操作性はこっちの方が良い。 PCオーディオはAppleの方が進んでいるので、Macを中心に考えたらいろいろバリエーションが有るかもしれないが、僕はWindowsとLinuxを仕事にしてるので、とりあえずはMacではやらない。 

確かに操作は煩雑だ。 これといった決定的な形が無いからだが、時間が解決するだろうから今のうちにPC Audioに触れておくことは大変重要だと思う。

2011年5月6日金曜日

HK-300BS と SV-501SE の評価 まとめ

プリ球をTelefunken ECC82、出力球をGolden Dragon 300B Superに交換してからというもの実はヒノのHK-300BSばかり聴いている。 久しぶりに夜でも昼でもオーディオの前を離れたくないのだ。




SV-501SEも聴き始めてだいぶ時間が経過したので今の段階までで評価をまとめてみた。

先にも書いたが、11万円としてのコストパフォーマンスは高い。音が濃くて低音の量感が出るため小型SPを鳴らすのにちょうど良い。 しかしKit LS3を繋げた場合は濃いアンプに濃いSPの組み合わせとなるためちょっと中低音がくどくなる。 このSPの場合にはフラットなTU-8300の方がマッチする気がするが、明らかにSV-501SEの場合の方が音の数が多い。 SVは解像度も高いのか・・・、やはりタダものじゃない。

常用の409 Specialの場合でも同じような傾向になる。 409はあまり低音が出ないはずなのにSVと組み合わせると結構出るし、おまけに高音も出る。 つまりSVは音が柔らか目のドンシャリ系アンプなんだろう。

HK-300BSと比べてみるといろいろ違いが有って面白い。 ぱっと聴きではSV-501SEのほうが良い音に聴こえる。 高音も低音もよく出るし解像感もあって華やかで柔らかだ。 HK-300BSに替えた直後は低音が減ってやや音が細くなった感じがするのだが、しばらくすると1音1音に力が有って音がなんとも透明なことに気づく。 Telefunkenに替えたことで透明感がぐっと増したからか。 音に力があるのはトランスの寸法のせいだろうから、SV-501SEには分が悪い。 

なるほどSVは貧弱なトランスと薄っぺらなシャーシを補うために太めで華やかな音作りがされているのだろうが、こうやって並べてみるとそれが「人為的」であることがばれてしまう。 悪いことにその音作りが透明感を減らす方向へ作用してしまっているので、ときおり音がまとわりつく感じがある。 これはプリ球を交換することで改善できるかもしれないので、早速球を探したい。

HKの方はいろいろ手をかけて改善したわけだから、SV-501SEも少し手をかけてやらないと不公平だろう。 透明感の改善には球の交換とカップリングコンデンサのグレードアップが良さそうだ。 まだまだ良くなるだろうから、改善したら再評価しよう。

2011年5月3日火曜日

DP1xが来た

カメラ選びはいろいろ迷ったけどシグマのDP1xを買った。 これでDP2と二刀流になった。 富士のX100やリコーのGXRはまたの機会に考えることにした。 考えるに高性能なX100やGXRは重い一眼の「軽くて小さな代用品」、DPではフォビオンセンサーが描く全く別な世界を体験できる。




ちょっと撮ってみたけどやはり高感度はあまり使えないレベル。しかし明るいところで撮ったら天下一品だ。 条件の悪い場合は一眼を使えばいい、ピントも正確だしシャッターも速く切れる。 DPはま逆でピントは迷いまくるしシャッターも切れるのが遅いので、動きものを撮ることがむつかしく、逆に風景などの静物は得意だ。 

DPで撮れた写真を見た人はみな言葉を失うほど透明で凄みがある。何でこんな凄いカメラがもっと売れないのかが分からない。 中国を初めアジアの人たちの支持が多いと聞くが、最近の日本人はちゃんとした判断がつかなくなっているのだろうか。